2010年12月14日火曜日

突然「おい、こら!」とトラックによじ登ってきた無職を振り落とした運転手を逮捕


突然「おい、こら!」とトラックによじ登ってきた無職を振り落とした運転手を逮捕

何ともおかしな事件が起こりました。
まずは、ニュース記事は以下の通り。

名古屋市北区で8日発生した死亡ひき逃げ事件で、愛知県警北署などは同日、運転していたトラックから男性を振り落として逃げ、死亡させたとして、傷害致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで西濃運輸運転手宮下透容疑者(50)を逮捕した。
逮捕容疑では、8日午前1時35分ごろ、10トントラックを運転し北区平安通1の信号交差点で信号待ち中、無職青山教之さん(44)が助手席側から乗り込もうとしたため、トラックを発進させて交差点内に転倒させ、そのまま逃げたとされる。
青山さんは直後に通り掛かったタクシーにひかれ、頭と腰を強く打ち死亡した。
同署によると容疑を認め、「突然、男がトラックによじ登って助手席のドアを開け、『おい、こら』と怒鳴ってきたため逃げた」と話している。
調べでは、宮下容疑者は業務中で、青山さんと面識はなかった。
タクシーの運転手は持病があるため任意で聴取している。


このニュースをそのまま第三者として聞くと、「なんでこの運転手さんが逮捕されることになるの?」と思ってしまいます。
状況として不明確なのは、この被害者が実際はどんな状態で真夜中の交差点の信号待ちトラックに乗り込もうとしたのか?とか、
トラックの運転手さんの正当防衛的な行為だったんじゃないのだろうか?とか、
その上、更にはタクシーの運転手さんは持病があるにしても、任意で聴取しないといけない状態ってどんな状態なんだろう?とか・・・・。
想像すればするほど混乱して来ます。

最近は何かと加害者の人権保護に偏っている傾向が目立っていました。
殺人を犯した人の人権が、殺されてしまった本人や遺族の人権よりも重視されるようなケースです。
しかしこの事件は一体どう考えればいいんだろう?

2010年11月19日金曜日

新世界 国々の興亡 (朝日新書) [新書]


新世界 国々の興亡 (朝日新書) [新書]
船橋 洋一 (著)

個人的には久々に面白くて楽しめた世界情勢関連の本でした。
様々な国籍の様々な立場の著名人に対してのインタビュー形式で構成されています。
ただ書評を見ると、「結局何が言いたかったのか」とか、「どういう目的の人が読めばいいのか」と言われると難しく、別にどの方向性に特化しているわけでないので、悪く言えば浅くなっている印象も受けたというものがありました。

しかし私は経済の専門家ではないですし、大局的な世界のこれからの方向性を見る、という点で楽しめました。
それを言うと、池上なんとかさんなどの「手っ取り早く世界情勢を理解する」っぽい書籍に比べるとはるかに深みはありました。
日本の国内の有識者たちによる世界情勢の判断ではなく、様々な国籍の著名な有識者による客観的な視点での「日本」「中国」「アジア」の未来図に対する認識は、とても興味深かったです。

2010年11月15日月曜日

腰パン 半ケツ 長サイフ


腰パン/下げパン半ケツのファッション

黒人系ストリートファッションが似合う男の子ならまだ許せるが、誰でも彼でも下げパンというのはかなり違う!
たまに、「それっ、どこでひっかかってる?」的に究極の下げパンを見かけることもある。
思わず笑えてしまうのは僕だけではないと思うのですが・・・かなりヤバイのがいますよねえ?

それと、もっと気になるのは、その下げパン半ケツのお尻ポケットに長財布を差し込んでいるパターン。
このタイプはかなり多い。
この財布、絶対に無意識に落とすか、スラれるか、トラブルはいっぱいあると思う。
よっぽど普段からお金を入れないように気をつけているんだろう。

少し前に流行った「やまんばガングロ」系の女の子ファッションと同じように、何年かあとで客観的に冷めると、本人もきっと恥ずかしい思い出と感じるかな?

いずれにしても、これからもっともっと日本自体が危機的な状況になっていく過程で、こういったファッションは知らず知らずに消えていっているだろうと、かなり確信的に断言できる。

2010年11月12日金曜日


2006年08月16日
【ロシア側から漁船の乗組員が銃撃】
北海道根室市の根室湾中部漁協から根室海上保安部に入った連絡によると、 同漁協所属のカニかご漁船「第三十一吉進(きっしん)丸」(4.9トン、4人乗り組み)が、 北方四島海域の貝殻島付近でロシア・サハリン州国境警備庁に拿捕(だほ)された。
その際、 ロシア側から漁船の乗組員が銃撃を受け、乗組員4人のうち1人が死亡した。
盛田光広さん(35)は頭部を撃たれたらしい。

小泉首相は「大変遺憾なことだ。 しかるべき抗議もしなければならない。」と語ったが、結局何の抗議も出来なかった。

2010年11月11日
【尖閣ビデオ流出させた海上保安庁保安官 宅捜索】
"幼い子供いるも、職を賭けてビデオ公開" 保安官宅、家宅捜索…玄関にはベビーカー、ベランダには浮き輪も。

やってはいけないことをやってしまったことは確かかもしれない。
しかし、中国では今回の尖閣の中国人船長は英雄扱いされているが、日本ではこの人が家宅捜索。

人権派弁護士さんの頭の中は恐ろしくシュールな世界観に満ちているらしい。
結局、自民党が・・とか民主党が・・とか言う前に、もう何年も前から何かが少しずつ崩れていっている。

2010年10月27日水曜日

「セクハラサイコロ」教師


児童に「セクハラサイコロ」59歳痴漢教師あきれた言い訳 -------
問題の教師は埼玉県入間市の小学校で3年生を担任している59歳。
教師が自ら作った2センチ四方のサイコロに、「キス」「ハグ」「鼻くそ」「ツバホッペ」「恋人指切り」などと記し、宿題を忘れたり騒いだりした児童に、罰としてサイコロの出た目の行為を教師が児童にやっていた。
教師は自分でセクハラサイコロと名付けていたという。

教師が最悪でアホなのは分かる。
しかし生徒は孫のような歳の小学3年生。それを大問題にする親の感性と、それを貴重なテレビ放送で取り上げるマスコミのレベルを疑う。
それより、次の事件を何とかするべきだろう。

群馬小6自殺事件、亡くなった明子ちゃんが首吊りに使ったのは母にプレゼントするために編んだマフラー

上村明子さんの告別式が26日営まれた。
クラスメートや教職員ら約120人が参列し、祭壇には、好きだったお菓子や果物、ジュースが供えられた。
代表の男子児童が「転校してきた時に鬼ごっこをしたこと、運動会、 修学旅行で一緒に過ごしたことをいつまでも忘れません」と弔辞を読み上げると、参列者からむせび泣く声が漏れた。
父の竜二さんは「学校では一人で寂しかったと思うが、今日はみんな来てくれたよ」と、明子さんに語りかけるようにあいさつした。
校長は「学校でつらい思いをさせてしまった。二度とこういうことを起こさないように明子さんに誓います」と弔辞を述べた。
出棺直前、竜二さんは学校関係者に「(明子さんを)返してください」と怒りの声を上げていた。


この事件、経緯と内容を聞けば聞くほど泣ける。
一般的に、いじめられる方にも、その親にも大きな問題があることが多いのはかなり深く理解できる。
しかし、これからという年齢の子供が一人で悩みながら死んでいったのである。
校長は会見で「いじめとの認識はなかった」と話している。
遺族の前で子供をぼこぼこにして、葬式の間は全員でひたすら土下座しろという精神論は言わないが、白々しい弔辞で済ませるか?
学校側は言うに及ばず、いじめに加わった生徒の親、そして生徒自身も、これで済ませるような気持ちでいるのであれば、今後大きな十字架を背負うことになるだろう。
こういうことを放っておくこと自体がこの国を危うくさせる・・・・「セクハラサイコロ」とは次元が違うのだ。

2010年10月9日土曜日


根岸英一・米パデュー大特別教授(75)と鈴木章・北海道大名誉教授(80)がノーベル化学賞の栄誉に輝いた。
08年に小林誠博士、益川敏英博士(物理学賞)、下村脩博士(化学賞)の3人が受賞したのに続き、日本人受賞者は、これで17人になった。
※米国籍に移った南部陽一郎博士を含むと18人。

2人の先生方をテレビで拝見していると、やはり流石に大学の名誉教授からなのか、品格というか人品というか、人間そのものが持つ品性が溢れています。
おととしの益川博士は、ちょっと例外かな?
こういった先生方は、悪く言うと世間知らずで屁理屈をこねる学者さん的なタイプの人たちを想像しがちですが、この世代の人たちになるとそれもどうも違うようです。
この年代の人たちの人格・品格のレベルは高かったんだと思います。
世代によるカラーの違いというのは結構はっきりとあります。

ところで、私は団塊の世代の異質さにとても興味を持っています。
団塊の世代の定義は、Wikipediaでは次の通りです。

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団塊の世代(だんかいのせだい)とは、第二次世界大戦直後の日本において、1947年から1949年までのベビーブームに生まれた世代である。
戦後第一次ベビーブーム世代とも呼ばれる。
第二次世界大戦後の日本の歩みと人生を共にしており、またその特異な人口構成ゆえに、良くも悪くも日本社会の形成に大きな影響を及ぼしている世代である。
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1945年の第二次世界大戦後に生まれた彼らの親の世代は、
多分1920年前後の生まれのはずです。戦争をまっただ中で経験して参加した世代。
その人たちが終戦を迎えて、「産めよ!増やせよ!」で子供を産んでベビーブーマーとなる。
更に、彼らの子供たちが1970年から1975年前後の40歳から45歳の世代です。

まとめると、
■ベビーブーマー団塊の世代の系譜
団塊の世代:61歳から63歳(1947年から1949年生まれ)
子供たち:40歳から45歳前後(だいたい1970年から1975年生まれ)
更に孫たちは:15歳から20歳前後

私の経験から言って、
「団塊の世代(61歳から63歳)」そのものの人。
「団塊の世代」の子供(40歳から45歳前後)
「団塊の世代」の孫(15歳から20歳前後)
これに当てはまる人は、かなりユニークな発想をします。しかも、本人たちは気付いていないことがほとんど。
多分、終戦直後の動乱期に生まれ、異常な状況の中で成人したことも影響していると思う。
子供の世代、孫の世代に関しては、年齢ではなく「団塊の世代」の子供、もしくは孫どうか?です。
まさに「良くも悪くも日本社会の形成に大きな影響を及ぼしている世代」。

2010年9月3日金曜日

携帯音楽プレーヤー


先日、出張帰りの夜遅い新幹線の中で、どこからともなくイヤホンから漏れる音楽が聞こえてきた。
周りを見渡すと、多分3列位前の通路を隔てた右ななめ前の席の人だろう。
頭だけが上3分の1くらい見えているけど、30歳前後の普通の兄ちゃんだ。
ホントにうるさい。
洋楽、J-Pop入り乱れて、何の曲か?まではっきり聞こえる。
普通の人間なら、音楽を楽しむ音量ではなく、ある種の拷問に近いはず。
本人のことはひとまず置いておいて、都市の中での社会生活を送る上で、かなり基本的ともいえるこんな程度のマナーを守ることも出来ない30前後の若者。
それほど混んでなかったとは言え、周りの人も何も言わない。

携帯音楽プレーヤーと言えば他にも気になることがある。
例えば、朝の通勤ラッシュ時の人ごみの雑踏の中。歩いている人たちの中で、人にぶつかりそうになるなど、明らかに全体の人の流れと違和感があって動きがおかしい人は、ほぼ間違いなくイヤホンをつけている。

さて、この新幹線の中の爆音兄ちゃん。
よっぽど、通りがかりの車掌さんにひと言言ってもらおうかと思ったが、それも面倒なので諦めた。
そういえば、切符のチェックの時に車掌さんも気付いているはずなのに・・・見て見ぬふりか?

新大阪駅について電車を降りる時、その兄ちゃんを見て納得した。
風貌がかなり凶暴系なのだ。
敢えて例えると、大リーガーの岩村。
この人、風貌で損してるんだろうか?得してるんだろうか?

2010年8月9日月曜日

広島原爆の日:65回目 核廃絶、世界で潮流 国連事務総長が初参列。

広島に原爆を投下した「エノラ・ゲイ」機長の息子が、 広島市での平和記念式典にルース駐日米大使を派遣したオバマ政権の判断は「無言の謝罪」になるとして承服できないと批判する声を伝えた。
そして今日の長崎にルース大使は出席しなかった。
・・・この日には毎年深く考えさせられる。


色々の立場から、様々な意見があり、それはそれでもちろん尊重されるべきものであることには間違いない。

機長の息子であれば、こういう発言になるのもある意味で正しい。 少なくとも、謝罪云々を議論する対象の人物では当然ない。
しかし、概ね基本的な認識としては以下の通りではないかと思っている。


戦局的な観点からは日本への原爆投下はほとんど必要なかった・・・・勝敗はもはや時間の問題で明らかだった。
広島にリトルボーイが投下されたのが1945年8月6日。
長崎のファットマンは三日後の8月9日。
なぜ、三日の間に2つの違うタイプの原爆を投下したのか?
の理由は、最初の投下から1週間以上猶予をおくとその間に 日本が全面降伏してしまい、 ファットマンを投下できなくなる可能性があった。
2つのタイプの原子爆弾の開発に膨大な投資をしており、その実践での人体実験の必要性があった。
威力を見せ付けて降伏させるためだけなら市街地でなくとも良かっただろう。
アメリカによる二度の原爆投下はナチのユダヤ人大虐殺にも匹敵する。


終戦前後の歴史観においては、様々な異論や意見が出てくるが、それは当事者にとってみるとある意味で当然のことで、しかしそのことが逆に変な感情論的な対立の議論になって本質をぼやかしている。
無駄な死者をこれ以上出させないためとか、北からのソ連侵攻を未然に防いだ意味は大きいとか・・・
そういった議論である。
歴史史観とは別にも「へえ、そんな話もあったんだあ」というものも結構ある。
例えば、実際の原爆被爆者は実際にはかなり限定的で、認定されている被爆者のほとんどは、国からの補助金目的である。
とか、原爆投下当時、日本はすでに原爆の開発を完了しており、報復投下をすることももしかすると可能だったが、天皇陛下がそれを許さなかった・・・とか。

厄介なのは、謝罪をめぐる意見の対立で、実際にアメリカは今日に至るまで原爆投下が過ちであったとする 見解を公にしたことはない。(補償の問題が出てくるし、歴史観的に正当性はいくらでも言える。)
オバマ大統領も選挙戦において、ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下は正当な戦闘行為であったと明言しているのだが、プラハ演説を経ての今回の長崎不参加はむなしく響く。

2010年7月26日月曜日

週末のサーフィンでクラゲにやられた!

週末にサーフィン行ってきました。

このシーズンは基本的に波があまりないですが、寒くはないので休憩しながらな ら何ラウンドでも出来るところが良いです。
台風が来れば、その前後の波はいいけど、今年は台風も来ないし、おかしな天候 です。
冬場だと、一度入ると濡れたウェットスーツをもう一度着て2ラウンド目に挑戦!
という気にはなかなかならないし、その1ラウンドさえ、2時間が限界。
寒風の浜辺で、濡れたからだで脱ぎにくいうウェット脱ぐのはある種の修行です。

今回はのんびりと楽しく遊ばせて頂きました。

しかし、クラゲにやられた!
どうやら、クラゲの毒に弱い体質らしく、子供の時から結構腫れ上がります。
・・・ということで、オフィスの下の階の皮膚科に行ったんですが、 「あんた、毎年この時期になったら”クラゲにやたれた!”ゆうてくるな?」と 嫌味を言われました。

実はこの写真の一番下のやつが一番痛くて痒いです。触手の後が筋になって青あざの刺青のようになってるんですよね。
不思議なことに、毎年この1回目を乗り切ったら2回目以降の腫れは小さくて済む 傾向があります。
体が抗体を作って免疫ってことだそうですな。

何事も最初にハードな状態を克服すると、後は何とかなる!って言うことか?

2010年7月8日木曜日

おそるべし!レジのおねえちゃん。

駅前のドラッグストアで「耳ねん棒」を買った。
普通の綿棒と違って、耳ねん棒には粘着物が塗布されているので、耳掃除がきれいにできるのだ。

60本入り1箱をレジに持って行くとその値段が398円だった。財布からお金を出そうとすると、コインは100円玉が3枚と十円玉が4枚と1円玉が5枚しかなかった。ここから良く考えてほしい。
何の迷いもなく、とりあえず1000円札を出して、そのあとで10円玉4枚と1円玉3枚を出した。財布の中のコインは100円玉が3枚と2枚の1円玉だけになった。

するとレジのおねえちゃんがすかさず「あと10円ありませんか?」と聞いてきた。一瞬、頭の中がパニクった。あと10円?・・・・。うまく計算できない!
なので、「すみません。もう2円しかないんです。」と僕。
すると「じゃあ40円返しておきますね。」とおねえちゃん。
・・・・ん?。もう完全にパニックった。
もう訳分からんけど、多分とりあえず自信に満ちたおねえちゃんの顔を見るときっと僕の出し方がまずかったのだろうということが推測できる。
ちょっと悔しかったので「あっ、そうですか。そんなに変わらないような気がするけど・・。」と口をついて出てしまった。
「はい。お釣り605円です。」お釣りを差し出すその一瞬、おねえちゃんの瞳がキラッを光ったのを僕は見逃さなかった。

お店を出た後でゆっくりと頭の中で計算してみた。
あのまま1043円を渡していたら、お釣りは645円なのだ。結局、僕の財布に残るお金は当然のことながら同じなのだが、40円が出て行って、そのまま40円が返ってくることになるのだ。
つまり、意味もなく40円が僕の財布から出て行き、レジの中に入り、レジの中から別の40円が返ってくることになっていた。
更に、僕がもう10円多く1053円渡していたら、お釣りは655円となり、なんともスッキリしたコイン4枚だったのだ。

そんな計算を瞬時に計算するなんて。
おねえちゃんスゴ過ぎる!・・・違う?

社員旅行 Viva沖縄

やっぱり沖縄はいいね。
日本人が守るべき自然はたくさんあることをあらためて感じさせてくれる。
一旦破壊すると取り返しがつかないものは、理由は何であれ守らないといけないはずだという気になる。
その時の写真を2枚。


■Myエナジースポット
冬場になると沖のリーフに綺麗な波が立つ。場所はシークレット。
こんなところ大切にしないと。

■ダイバーさんのエントリーポイント
「残波」と呼ばれる切り立った岬。
そこの駐車場で外人のダイバーさん達がウエットに着替えてタンクを背負って、 はるか先のリーフまで歩いて出て、紺碧の外礁の下に消えて行った。
そこらへんの無難な初心者向けのポイントと違って、流れも速いだろうし、水深 も深いのだろう。

2010年6月17日木曜日

とりあえず「ウォーキング」

約1年ちょっと前から出来るだけ電車を使わずに通勤することにしています。
阪急京都線の「十三」から「南方」までの1駅。
淀川の堤防に上がって、堤防沿いを約3キロ、早足で30分。
しんどい時は止めるし、雨の時も歩かない。

朝の堤防はいろんな人が散歩している。
川べりのテント生活者のおっちゃん達の朝げの煙も見える。
テント生活なのでホームレスとは呼ばないでおこう。
ちょっとした野菜なども育てている気配がある。
まさか、釣りをして魚を取ったりはしていないだろう。

夜は夜で、川面に大阪のささやかな摩天楼が反射して、それなりの雰囲気がある。
正面に見えるのが梅田周辺なので一番の高層ビル群のはずだが、やっぱり大阪は
ちっこいね。

この写真、堤防の同じ場所からの昨日の「朝」と「夜」です。
朝はちょっと曇っててかすんでますが、天気のいい日はさわやかです。
そんなこんなでウォーキング続けてますが、夏場が近付くと汗びっしょりになり
ます。
これも「メタボ対策」と考えて気負わずに続けます。

2010年6月14日月曜日

「はやぶさ」帰還、宇宙探査に新領域 より遠い天体へ道開く

何だかやりきれない閉そく感が漂っていたこの頃でしたが、

これはホントに感動的なニュースだった。



【以下、ちょっと抜粋】
ついに地球に帰還した探査機「はやぶさ」。
小惑星からの試料採取に成功したかどうかはカプセルを開けるまで分からないが、世界で初めて小惑星への往復飛行を成し遂げたことで、日本の宇宙技術のレベルの高さを世界に示した。
「はやぶさ」は、2003年5月に地球を出発。05年11月に地球から3億キロメートル離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、砂などの採取を試みた。
小惑星に軟着陸したのは史上初だった。

しかし、軟着陸後に燃料漏れで制御不能になり、通信も完全に途絶した。
奇跡的に復旧し、07年に地球への帰路についたが帰還は年遅れとなり、劣化の激しい電池やエンジンでぎりぎりの運用が続いていた。


なかなか感動的なニュースだとは思いませんか?
相次ぐトラブルを乗り越えたドラマ性もあったと思うけど、科学プロジェクトとして、これまでにない盛り上がりも見せていて、インターネット上で「はやぶさ」を支援するブログや掲示板もかなりたちあがっているらしいです。
それから、7年間の旅路を描いた映画も各地の科学館で上映されているそうなので一度見たいものです。
このプロジェクトの責任者がテレビのインタビューに答えていた話で面白いコメントがありました。
「事業仕訳で省くことだけに集中するのではなく、良い物(プロジェクト)を見出すための仕分けもして欲しい。」・・・的な内容でした。

「はやぶさ」とは別に、燃料なしで太陽の光の圧力を受けて飛行する宇宙ヨット「イカロス」も帆を広げることに成功していて、現在、地球から約800万キロ離れた宇宙を金星に向かって飛行しています。

多くの人々の想像すらできないところで膨大な金融搾取がおこっているウォール街の金融工学や、表面的には正当に装っている武器製造貿易経済などではなく、こういった純粋な科学技術を武器に人類の未来を切り拓くプロジェクトには溜飲が下がります。















2010年6月4日金曜日

鳩山しゅしょ~。辞めた。

あまり政治の話はしたくないですが、
鳩山首相辞任で菅さんが新しい首相になりました。
鳩山さんの、いわゆる政治家らしくないところに大きな期待をしていました。
普通では想像出来ないような「あっ!」と驚く展開(大どんでん返し)があるだろうと。

・・・しかしなかった。

辞任翌日の東京はこの季節にしては雲ひとつないスカッとした晴天でした。
そしてその朝のコメントは、「この天気のようにスッキリと晴れ晴れしい気持ちです。」でした。
この人は異次元の人だったのです。

例えば実業のビジネスの世界で、
「これをやるんだ!」という志を持って起業した起業家は、
大きな困難にぶつかっても全力で立ち向かうでしょう。
時には、自分の個人資産を担保に銀行から借入をしなくてはならないことも多々あります。
また、親や親せきや知人に連帯保証人になってもらわなければならないことも多々あります。
そんなことや、あんなことが色々とあって、起業家はとにかく全力で困難に立ち向かいます。

一方で政治家も同様に、表面的には1億数千万人の未来を背負って、全身全霊で取り組みます!と言いきります。そしてそのフリもします。

さて、その起業家が全力で困難に立ち向かい苦闘したとしても、必ずしも成功する訳ではありません。
その事業(志)を諦めるとき、すなわち会社が倒産するとき、担保としていた家や財産は処分されるし、連帯保証となっていた親や親せきや知人も同様に財産を処分されることになるケースも多々あります。
その申し訳なさから、自分の命を生命保険というお金にかえますので、せめてもの返済の足しにして下さい。・・・という話も良く聞きます。
せめて命で!とまでは思わないまでも、そんな時、この起業家の気持ちは「この天気のようにスッキリと晴れ晴れしい気持ちです。」
であるはずはありません。
道半ばで志を諦めざるを得なかったこの2人の結末の違いは一体何なんだろう?

全国民の未来を託したこの総理大臣が志を諦めるとき、
このような諦め方(手放し方)を国民が許し続ける限り、
この国の政治に魂は入り込まないだろう。
そして、国民も決して幸せにはなれないのではないかと絶望的な気分にすらなります。
国民が本当に期待している政治家はこういいう人達なんだろうか?

2010年5月28日金曜日

iPad上陸!

ついに28日に日本でも発売された「iPad」。
東京都中央区のアップル直営店「アップルストア銀座」には1200人の行列ができ、発売と同時に歓声がわきあがり、拍手が鳴り響いた。
店では店員が拍手とハイタッチで客を迎え、発売を祝った。
米国では4月3日の発売から1カ月弱で100万台を販売した。
当面は「iPadフィーバー」が続きそうだ。

・・・何だか異常じゃない?

アップル製品は確かにかっこいい。
何を隠そう、この私もMacだった。初代MacPlusも買った。
この当時、ExcelはMacでしか動かなかったし、NECのPC98などの他のPCではLotus123といったダサい表計算ソフトしかなかった。
しかも、この当時のExcelはなんと1.4MBのフロッピー1枚に収まっていた!
基本機能はフロッピー1枚分ということなんだろうと思う。
その後、Apple2も買ったし、ブラックバードと呼ばれた黒いノートも買った。
医者や弁護士や、デザイナーやミュージシャンといった、とんがった人たちの支持が絶大だった。


しかし、あまのじゃくな僕としてはiPhoneで違和感が爆発した。
それこそ猫も杓子もアップル大好き&おしゃれ!と来た。
確かに機能やコンセプトは抜群だ。デザインも抜け出している。持ってみたいと思った。そして持っている。
・・・しかし、こんなに大衆受けすると嫌になる。
これって、あのとんがっていた「俺たちのApple・・・・と言えるのか?」
中国では、iPadそっくりのコピー商品が1万円以下で売られているらしい。
ここまでくるとアンチテーゼでキッチュな模倣品をおしゃれに使いこなす方がクールだと思えてくる。

2010年5月20日木曜日

親鸞 (上)(単行本) 五木 寛之 (著)

内容紹介(ブックレビュー)
新しき人間・親鸞を描く、渾身の長編小説!混迷と激動の時代を疾走した巨人。
その苦悩は、今の私たちと同じ悩みであり、その決断は現代の闇を貫く。
数々の国民文学を生み出した著者が描く渾身の長編小説! 【講談社創業100周年企画】
愚者か?悪人か?聖者か?地獄は一定と覚悟し、真実を求めて時代の闇を疾走する青春群像。

・・・・というなかなか期待させる宣伝コピーだったのですが、はっきり言って五木寛之にしてはかなりの駄作でした。
深みのないストーリー展開と、簡単に読めてしまう薄い内容とがあいまって、下巻も一緒に買っておかなくて良かった!と安堵しました。
もちろん(下巻)は買いません。
・・・と思っていたら、何と「昨年12月に講談社から刊行の五木寛之のベストセラー小説「親鸞」の上巻全文を、講談社が12日から期間限定でインターネット公開した。特設サイト「shin-ran.jp」でPCからのみ無料で閲覧できる。」

何だか、とっても複雑な心境です。
偶然とは言え、それはないでしょ。

2010年5月10日月曜日

ちゃりんこ日本一周!~ サーフィンの旅 ~

去年の11月に娘と2人で沖縄にサーフィン旅行したときにポイント案内をしてくれた兄ちゃんがドエライことを始めました。

このおにいさん、確か26歳くらいだったと覚えていますが、もともとは湘南出身のサーファーだったような・・・その後、沖縄でサーフィンインストラクター(&ローカルのポイント案内)をされていました。

その時も、来年の春から「日本一周チャリンコひとり旅」に旅立つから、その時はメールするね と言っおられましたが、まさか本当に実行するとは!

人なつっこい彼の笑顔が今でも目に浮かびます。
今は、沖縄を出発して種子島、徳之島を経由してやっと宮崎に辿り着いたあたり。
日本の若者もみんながこのくらいたくましいと心強いです。
ぶれない価値軸を持ち合わせた心優しき勇者ですね。

http://www.seanasurf.com/?men=18&pag=1

2010年5月6日木曜日

灘五郷のだんじり祭り

神戸の自宅の裏の「弓弦羽神社(ゆずるは)」のだんじり祭りでした。

東灘/御影地区の10位の町内がそれぞれにだんじりを出すのですが、自宅の「郡家町」のだんじりがこれです。
御影地区は、灘五郷と呼ばれる昔ながらの酒蔵を持つ町が集まっています。


「沢の鶴」「金盃」「富久娘」「月桂冠」「大黒正宗」「菊正宗」「白鶴」「櫻正宗」「白鹿」「日本盛」とかの名だたる酒造蔵が西宮にかけて広がっています。
やっぱり素朴な祭りには琴線に響く何かがありますが、この頃は外人さんの姿も結構見かけます。


去年のだんじりには外人さんが神輿?にのっているのも見かけましたが、今年は見ませんでしたねえ。

お盆の夏祭りも風情があって良いんですよね。

記念すべき77,777キロメートル

ゴールデンウィークに実家に車で帰省しました。

その道すがら、愛車の走行距離が記念すべき「77,777キロメートル」になった瞬間です。

これが記念すべき数字なのかどうかは別として、普通に考えると感慨深い数字であることは間違いないと思います。

なぜなら、車の所有者で、普段は週末に買い物程度しか車に乗らない人であれば、この距離に到達するためには20年くらいは平気でかかる距離かもしれません。
これだけ走っていれば中古に出しても二束三文の値段しかつかないでしょう。

ちなみに、このフロントパネルを良く見てもらうとスピードメーターの一部が映っています。
この車のスピードメータ上の最高速度は何と260キロです。
260キロが本当に出るのかどうかはもちろん知りませんし、この車で260キロを出すとタイヤがパンクするか、ハンドル操作のミスで致命的な横転をするか、そもそもスピード違反で一発で免許取り消しになるでしょうから当然試してみたいとも思いません。
ただ、スピードメータの半分(真中で真上)が130キロなので、高速道路で130キロで飛ばしても、もっとスピード出さんかい!と言われているような気になる車です。

日本経済の真実―ある日、この国は破産します

日本経済の真実―ある日、この国は破産します (単行本)
辛坊 治郎 (著), 辛坊 正記 (著)


読売テレビのニュースキャスターの辛坊さんの本です。

薄っぺらい本だったし、本屋の店頭に平積みされてたので、何気なく手に取って買ってみましたが、買って損した!という本でした。
この本の中身は「GDP」の仕組みとか、国債発行のしくみとか、経済学部出身の自分としては、基本的なことを簡単に要約したような内容だったので、「それで、結局、何をどうしようと言いたいの?」という退屈な内容でした。

ある程度の専門家には、「何をいまさら初歩的な解説なんて!」とか「それは違う!こうだろう!」的な内容だし、
私を含めて経済に精通していない人にとっては、「簡単に解説しているようで、結局言いたいのは経済原論?」的なものです。
結論的には、「ほんとに面白くない」本でした。
この人、もしかしたらホントに終わっているのかも・・・。

2010年4月19日月曜日

久々のサーフィン

週末、久しぶりにサーフィンに行ってきました。

最近は、じじいになった時のため、月に2回くらいウィンドサーフィンのレッスンに通っていたので、サーフィンに行くのは去年の10月の末からで、かなりのインターバルがあいていて結構不安でした。

サーフィンとウィンドサーフィンを比べてどっちが面白い?と聞かれると、特にウィンドサーフィンに関してはそのレベルに達していないので何とも言えませんが、間違いなく1つだけ言えるのは、初心者が楽しめるレベルになるには、サーフィンの方がはるかに壁が高いということだと思います。

その壁は、何かというと、いわゆる板の上に立つテイクオフの以前の段階で、ゲティングアウトと呼ばれる「沖に出る」という行為です。

沖に出なければテイクオフも出来ない訳で、波の小さい時は問題ないのですが、一旦波のサイズが上がると沖に出ること自体が大変なハードルになります。とにかく強靭な基礎体力が不可欠になります。

ハワイやバリ島など世界的に有名なポイントは、海の底がサンゴ礁なので、ある一定のポイントでしかブレイクしないため、遠回りをすれば沖に出るのは比較的簡単なのです。

これはこの時の波ですが、記録的な4月の寒波でかなりのしけ状態でした。これだと泳いで出る方がはるかに簡単で楽なはずです。サーフボードと共に沖に出ることは、敢えて例えると「溺れて動けなくなった人を抱えて泳いで沖に出る」と同じくらい厳しい体力が必要です。


・・・という訳で、この日、沖のビッグウェーブでサーフィンしているのはプロ級の腕前の若者のみでした。

インターバルもあいていた私にとって、ビーチの端のインサイドで直線ライディングするのが精いっぱいでした。もっと鍛えなければ!

↓この日の私のマイボード


2010年4月13日火曜日

いとしのチャチャ 逝く

8年間飼い続けた猫ちゃん(チャチャ)が死んでしまいました。
まだまだ若いと言えるオスのスコティッシュホールドだったのですが、去年の秋から喘息になってしまいました。

毎週のようにペット病院に通院するだけではなく、自宅に酸素吸入器を作って酸素ボンベを完備して、ネブライザーという吸引器と薬を購入して看病していました。

3月くらいにはかなり持ち直して快方に向かっていたのですが、ここのところの急激な寒暖の差がイケなかったようです。


最初から最後まで私(私だけではなく、エネルギーのある男性だれでも)にはまったく近寄ろうとしなかったけど、いざ死んでしまうと家族の癒し役だっただけに感謝の気持ちが湧いてきています。


私の父親が他界した時にはそれほどでもなかったのに、嫁と二人の娘は号泣していたので、なんだか複雑な心境ではあったけど、まあそんなことは口が裂けても口には出来ないです。

ただ、ペット病院を含む一大ペット産業のすそ野の広さは感じていましたが、
葬儀屋さんも人間同様に完全に商売として成立していることにも驚きです。
火葬設備と共に霊園にはライブカメラまで完備です。

ありがとうチャチャちゃん・・・そして恐るべし ペット産業。

2010年4月6日火曜日

さくら日本! 満開。




                                                             
近所の神社も、どこもかしこも満開の桜です。
iPhoneで私が週末に撮った近所の桜の写真。
・御影「酒心館」の庭の夜のしだれ桜
・隣の弓弦葉神社の境内





ひさかたの
光のどけき春の日に
しづ心なく
花ぞ散るらむ
(紀友則)

日の光がやわらかにふりそそぐ今日――
風もなく穏やかなこの春の日にあって、
落ち着いた心なしに、どうして桜の花が散ってゆくのだろう。

・・・おお、なんという日本人的心情描写。
桜が日本人の心の琴線に触れる原風景としてこんな話もあります。
明治時代に新渡戸稲造が著した『武士道』では「武士道とは日本の象徴たる桜の花のようなもの」と冒頭に記しているらしい。
警察官および自衛官の階級章も、他国なら星形を使うべき所を桜花で表しているし、これらの職種は国民の生命と財産を守るために命を投げ打つと宣誓しているためだとのことです。

2010年3月21日日曜日

お彼岸のお墓参り

お彼岸のお墓参りに倉敷の実家に帰省しました。
桜にはまだ早いし、桃にも少し早い。
梅はもうすぐ満開かな?
梅の花や桃の花は、色も鮮やかで、それはそれなりに味わい深いけど、
桜の花のあの微妙な色合いや、散り際のはかなさは、
良く言われることではあるけれど日本的なわびさびの趣があります。
野原には丁度、つくしが終わりかけでしたが、
それでも、小一時間の間でレジ袋いっぱいに収穫できました。
袴を取って、水洗いして、湯通しをした後に軽く炒めます。
味付けは塩・砂糖・醤油、最後に玉子を落として・・・これが絶品です。
タンポポもこれからがシーズンですが、
それでも既にあちこちで咲きかけています。
日本の田舎の素朴な趣が、まだまだいたるところにたくさん残っています。



























































2010年3月12日金曜日

世界は分けてもわからない (講談社現代新書) (新書)



世界は分けてもわからない (講談社現代新書) (新書)

福岡 伸一 (著)




内容紹介
60万部のベストセラー『生物と無生物のあいだ』続編が登場!
生命は、ミクロな「部品」の集合体なのか? 私たちが無意識に陥る思考の罠に切り込み、
新たな科学の見方を示す。 美しい文章で、いま読書界がもっとも注目する福岡ハカセ、待望の新刊。
微鏡をのぞいても生命の本質は見えてこない!?科学者たちはなぜ見誤るのか?
世界最小の島・ランゲルハンス島から、ヴェネツィアの水路、そして、ニューヨーク州イサカへ―「治すすべのない病」をたどる。



個人的に、昨年のマイベストだった『生物と無生物のあいだ』の続編。
かなり期待して読んだ。前作ほどではないにしても、かなり納得の内容でした。
特に、以前から気になっていたキーワードの『Powers of Ten』が紹介されています。
『Powers of Ten』というのは、簡単に言うと、5分ほどの私作の映画のことで、
ニューヨーク、セントラルパークに寝転んで日光浴をしている白人ファミリーを起点にして、
そのお父さんの姿を見る視点が、だんだんと遠ざかり、ニューヨーク⇒北米⇒アメリカ⇒地球⇒太陽系⇒銀河系⇒ と遠ざかる。
今後は逆に、同じ縮尺率で、肌⇒毛穴⇒細胞⇒DNA⇒分子⇒原子⇒量子⇒ とミクロの世界に突入する。

つまり、人間を起点にして、大宇宙の広がりと同じ縮尺の割合でミクロに目を向けると、そこにも大宇宙と同じ広がりが存在している。
このことを、「外はあまりに広く、内はあまりに深い。」という、哲学者・思想家の鈴木大拙の言葉で言い表す。


ご参考までに、この『Powers of Ten』のYoutubeをご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=wTwvkGjsNEY


私は今、この思想にはまってます。
政治的な問題点などの現実問題を考えることと、ある意味で対極にあるのかもしれない。

世界を知る力 (PHP新書) (新書)


世界を知る力(新書)
寺島実朗(著)
以下、書評。
世界同時不況のさなか、日本には民主党新政権が誕生した。
冷戦が終結して20年が過ぎ、長く続いた戦後体制は名実ともに変わろうとしている。
日本と世界は今どこへ向かっているのか?
長く世界潮流を観測してきた著者が、“時空を超える視座”“相関という知”を踏まえて、
“分散型ネットワーク時代”の新たな展望と日本の針路、
いま最も必要とされる「全体知」のあり方を提示する。
米中二極体制をどう考えるか? 極東ロシア、シンガポールの地政学的な意味とは?
グリーン・ニューディールはIT革命を超えるか?
自民党はなぜ大敗したのか? 「友愛」なる概念は日本の未来を拓くのか?

第一章「時空を超える視界――自らの固定観念から脱却するということ」
第二章「相関という知――ネットワークのなかで考える」
第三章「世界潮流を映す日本の戦後――そして、今われわれが立つところ」
第四章「世界を知る力――知を志す覚悟」


日曜日の朝の「サンドーモーニング」にコメンテーターとしてよく出ている人で、
その他にもいろんな経済番組でピントの合った意見をコンパクトにまとめて分かりやすい人です。
タイトルも良かったし、かなり売れ行きも良いみたいなので期待して読みました。
個人的にはかなりがっかりな内容でした。
それほど卓抜な見地でもないし、いわば「当たり前のことを当たり前にコンパクトに本にまとめました」的な内容です。
・・・残念。


2010年3月5日金曜日

恐竜の絶滅は小惑星の衝突だった!


昨日の新聞に、恐竜とかその他の動植物が約6550万年前(白亜紀末)に絶滅した原因が、小天体の衝突だったことが正式に裏付けられたそうです。
一般には、体が大きくなりすぎて進化の環境適応から外れた・・的なことが言われていて、企業の組織も肥大化して硬直してくることの例えに使われたりしていましたが、違ったんですねえ。今後はこのたとえ話は使えなくなるんでしょうか?

それはともかく、ニュースの詳細としては、以下の通りです。
約6550万年前(白亜紀末)に恐竜をはじめ地球上の多くの生物が絶滅したのは、小天体の衝突が原因だったことが、日本など12カ国の国際研究によって新たに裏付けられた。
5日付の米科学誌「サイエンス」(電子版)に発表した。
「小天体衝突説」が提唱されたのは1980年。91年にメキシコ・ユカタン半島で白亜紀末に形成された「チュルブ・クレーター」(直径180~200キロ)が発見され、有力な説となった。
直径約10キロの小天体が衝突し巨大地震と津波が発生。
粉塵(ふんじん)や火災で太陽光が遮られた結果、多くの動植物が絶滅したと考えられている。
しかし、火山噴火や複数の天体衝突を原因とみる研究者もあり、論争が続いていた。

国際研究では、地質、古生物、地球物理など関係分野の研究者41人が、最新のデータや数値モデルを使って衝突の影響を再検討。
その結果、「小天体の衝突による地球環境の劇的な変化は、それだけで生物の大量絶滅を引き起こすのに十分な規模だった」と、結論づけた。
約350カ所の地質データなどから、衝突起源の物質は地球全体に及び、大量絶滅のタイミングとも一致するとしている。

やっぱり物事が大きく変わる時は、それまでの想像を超える何かの偶発事象とか、何か避けられないものが原因になることが多いんだと思ったりしました。
映画アルマゲドンと全く同じストーリーですが、こんなモノが飛んでくることも当然あり得るから、一体何をどのように準備しようと結局ダメなんでしょうか?・・とは言っても、さすがに小惑星の危険性は、少なくとも今後の数千年くらいはないことは予測計算されてるとは思うけど。
スケールは小さいですが、政治も経済も何が起こるかわからない世の中です。

2010年2月11日木曜日

トヨタ:大規模リコール問題 前原国交相、米大使と会談

この問題、お隣のカナダの新聞などは、普天間基地移設問題で、米国の報復があると思っていて、トヨタ・リコール問題は報復であると言わざるを得ないと言い切っています。

私個人的には、それも大きな理由の1つであるはずだし、電気自動車系に大きくシフトしようとさせている米国の自動車政策のなかで、トヨタをバッシングすることによる意味合いも大きいと思う。

しかし、このリコール問題ですが、フロアーマットの問題にしても、ブレーキペダルの問題にしても、作っているのは米国の部品メーカーなんですけどねえ・・・。

それに同じような問題があってもフォードは自主回収で終わっているし、アウェーでサッカーの試合をするようなもんですね。

そういう中で本日のニュース -------------

トヨタ自動車の一連のリコール問題をめぐり、前原誠司国土交通相は10日、ルース駐日米大使を国交省に招き、会談した。

この問題で日米の友好関係や自由貿易が損なわれてはならないとの認識で一致した。終了後、ルース大使は記者団に「日米の2国間関係の力強さを損なうものではない」と述べた。
米国ではトヨタの対応を批判する声が高まっている。

前原国交相は、批判が過熱することで、日米間の関係に影響が出ることを懸念して、冷静な対応を求めるために会談を呼びかけたとみられる。


なんと弱腰な。

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

これ、もしかしたら面白いかも・・・?


職業はプログラマ。この職業、マジでやばすぎる。
入社日での出来事。パソコンを渡される→指示された通り、色々なものをインストール→設計書を渡される。
「これでおっけーと。んじゃ作れ」「え?」「いや作れって」「あ、え?は、はい」「みんな忙しいから、出来る限り自分で解決しろよ」そう言って去っていくチームリーダー。
このまま悩んでてもしょうがない。とりあえず設計書を見てみるか。フレームワークがどうのこうの、うんたらかんたら・・・。テストはどうのこうの・・・。
ワケわからんぞ


10年前後NEETで最終学歴が中卒の俺が、母ちゃん死亡で働く決心がつく。
職業はプログラマ。世にも恐ろしい残業地獄職だ。一応言っておくと、上流SEや、会社によって違うらしい。前スレの意見を統合すると、俺の会社が異常すぎるとの事。
プログラマを目指そうと思う人は、こいつの会社やばいって程度で見てくれるとありがたい俺の入った会社は超絶ブラック。主に人間関係がヤバイ。

そして入社日の時点でデスマが始動。そんな中、俺はここで諦めたら母ちゃんに申し訳が立たんと必死に頑張る。
デスマって何?
デスマーチの略で、通常の勤務時間では到底終わらないような仕事のこと。
つまり、残業が大量発生することになり、社員は地獄を見ることになる。うちは残業代が出ない。

俺は不意に涙が出たりと、色々とやばいことになっていた。
会社に行きたくない。平日の朝が来るたび、強烈な吐き気と眩暈に襲われる。
そしてついに俺は(会社・・・辞めよう・・・)俺は社長室に向かった。

俺はよく頑張ったさ。誰だって褒めてくれる。もう社会に出て行くのは俺には無理だ。
この会社をやめて、NEETに戻ろう。
そう思いつつ、社長室をノックする。

2010年2月9日火曜日

伊丹空港フル活用案に「絶対許さん」と橋下知事

橋下知事が伊丹空港の活性化策反対の立場で何かとニュースになっているようです。

その主張の中身はとりあえずおいておいて、この問題、どうやら普天間基地移転問題と同じような構図に見えて仕方ありません。

私が覚えていう限りですが、そもそも伊丹空港とは別に関西国際空港を作ろうというきっかけとなった時代背景あたりから整理します。


1970年代くらいから、伊丹空港の発着が急増して、騒音がうるさいとか、国際線の夜間制限などが問題となって、新しい空港を作ろうという動きになったと思います。

住民運動も結構盛り上がってきて、この時点で、伊丹近隣の住民は多くの補償金を受け取り続けていたと思います。

その後いろいろな紆余曲折を経て、伊丹空港の廃止を前提に関西国際空の建設が決まり、開港まで数年を控えた段階で、住民の同意や国の意向を受けて、突然伊丹空港の存続が決まりました。

その後、あろうことか神戸空港までが作られたり、一体どうなっているんだろうか?


結局ある程度の時代背景や民意はあるものの、最終的には補償金やら利権やら公共事業を請負う業者であったり、殆ど全ての行動原理はお金というキーワードで回っているんですよね。

そしてその構図は普天間基地移転問題にしても基本原理は同じでしょう。

何がどうだから、こうすべきとか、ああすべきとか、そういうことは個人個人のおかれた状況や、育ってきた環境や、受けた教育や、本来持っている考え方によって大きく変わるので、「私はこう思う!」という領域から出て、普遍的なものは見出せないものですが、多かれ少なかれ、この種の問題の根本原理はお金の問題です。

ダムにしても高速道路建設にしても、そういったお金にまつわる利害関係者の圧力がなければ、言っていることの殆ど全ては「自然運動礼賛者」の言う主張通りでしょう。

日本から米軍基地を段階的に全てなくしていく替わりに、段階的に核武装をしていきましょう!位の議論が出来る土壌が日本には必要なのかも。

2010年2月2日火曜日

ハイチに折り鶴

「ハイチ大地震の被災者を元気づけるため千羽鶴を贈ろう」という動きが広がり、全国から折り鶴が続々と集まっているというニュースがあり、これに対して「被災地に迷惑だ」との批判が相次いでいるそうです。
「日本人の“平和ボケ”の例」「普通の救援物資ですら空港や港が破壊されて満足に届けることもできない状況で、千羽鶴を送ることがどういうことかは想像が付きそうなもの」。
「何かをしてあげたい、喜んで貰いたいと思う気持ちは尊いものです」という意見や、千羽鶴ではなく「清潔な水、清潔な毛布、清潔な食料が必要」「少しでも我々ができることは、義援金を送ること」という意見も多いそうです。
しかし、「義援金を送るほうが歓迎される」けれども「現時点でなにもしていない自分には、そのことを自体を批判することは出来ない。」とか、支援したいと思わなかった自分より「たとえ偽善だったとしても、“千羽鶴を折る!”という行動は素晴らしいとか・・。
人のことはどうでもええから、とりあえず自分が何かするってことが大事との意見とか、ハイチには今なお命の危機にさらされている被災者が大勢いるのに、あまりにもボケ過ぎ・・とか。

小さな偽善で大きなお世話(&迷惑)を承知で鶴を折る人、批判に熱心で自らは何も行動しない人、どちらもかなり典型的な日本人のような気がしてきたニュースでした。
日本人も真剣に「世界の中での日本のスタンス」を考えないとダメなタイミングになってきているような気がします。
政治に無関心であるとか、ニートで引きこもっています、といったことを言ってられない日は案外近いのかも知れません。


2010年1月23日土曜日

今ひとつピンと来ないハイチ孤児の養子報道

多数の死者が出ているハイチ大地震で、親や家族を失った孤児たちを引き取る「養子縁組」を求める欧米先進諸国の動きが活発になっているらしい。
テレビのニュースなんかでは、子供たちがハイチを出て欧米の空港に到着・対面するシーンがかなり流されていたけど、明日の生活がどうなるかもわからない孤児たちが先進国に引き取られるのは幸せ、と主張しているそうです。
そんな中でちょっと変なニュースもありました。
「約束が違うじゃないか。あと1時間だけ待つ。それまでに誰でもいいから子供たちを連れてこい」と喚く男性の姿を写していました。
その男性は、養子縁組の斡旋のためにコロラド州からプライベート・ジェット機で現地入りしたものの孤児院と交渉した結果、子供5人を引き取ることで話がまとまったのにもかかわらず、空港で待機していたところ、子供たちは決心が鈍ったのか、時間になっても現れなかったそうです。
空港は緊急援助の飛行機で大混雑しており、男性のプライベート・ジェット機は退去を命じられ、焦った男性は「この際、米国に行きたいという子供ならだれでもいいから連れてこい」と、乱暴さはエスカレートする一方だったという報道です。

個人的にはハイチの難民孤児をこの際養子に引き取るというのはまだ許容範囲なんですが、
いわゆる欧米富裕層の養子に対しての考え方が、仏教徒の日本人の感覚とかなり違うという気がしてならない。
白人富裕層は黒人の子供を養子にしたがり、黒人は白人を養子にしたがる。これは一体何だろう?
例えば、貧しい子供達のホストファミリーとなって、大学を卒業するまで面倒をみましょう!というのなら話は分る。

しかし、「なんて可愛そうな子供たちでしょう。今日から私達が父親・母親ですよ!」って・・・そういうものなんでしょうか?
そもそも、邪悪な搾取ビジネスモデルで大儲けした莫大な富を背景に、「神様、私の罪をお許し下さい、そのかわり献金や何々で罪滅ぼしさせて頂きます。」的な、いわゆる「ノブレス・オブリージュ」的な自己中心の考え方そのものが許しがたい。
・・・と、何ともおかしな感覚に陥ったニュース報道でした。

2010年1月18日月曜日

「The 4th kind」フォース・カインド  

「The 4th kind」フォース・カインド  

おもしろいかどうかは、あなた次第! というサブタイトル。


あらすじ:

アラスカ州北部の町ノームでは、これまで多数の住民が行方不明になってきた。2000年10月、アラスカ州ノーム在住の心理学者アゲイル・タイラー博士のもとに、不眠症を訴える住民が次々に訪れる。不審に思ったタイラー博士は、催眠療法で彼らが眠れない理由を解明しようとした。そしてそこでカメラが捕えたのは、これまで誰も目にしたことのない映像だった…。(ワーナーより)

結論から言うと、あいた口がふさがらない映画を久々に観た!です。

宇宙人がいるかどうかを信じる信じない?なのか、こういう事件が実際に起こったということを信じる信じない?なのか、主人公(?)である精神科医(カウンセラー)が実の娘を殺したのではないことを信じるのか信じない?なのか、もうどうでもいい位にこの映画の稚拙さに参った。ちなみに、高1の娘は横で恐怖に震え上がっていました。まだまだ本当の子供ですネ・・・私のように人間がスレてくると(良い言い方をすると、世の中の経験を重ねてくると)、なかなかこの手のドキュメンタリーもどきに対しては変なバイアスがかかった見方しか出来ない。


更に、映画館の観客は、日曜日の18:00にもかかわらず4組8人でした。こちらも寒い状況ですね。

2010年1月16日土曜日

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川新書)   池上彰(著)

内容(「BOOK」データベースより)・・・・・・
リーマン・ブラザーズの破綻で始まった世界金融危機。
その後、日米ともに政権交代が実現し、金融危機後の新しい世界の在り方が模索されている。
そこで、日本はもちろん、世界におけるさまざまな問題点をとりあげ、その中身を理解し、来るべき新しい時代の世界の潮流を読み解く。
わかりやすいニュース解説で定評のある、頼れる“お父さん”池上彰さんがズバリ答える。
知らないと恥をかく世界のニュースが2時間でわかるおトクな一冊。

・・・ということで、ペロリと2時間で読める一冊です。
世界と日本で今何が起こっているかを約20くらいのテーマに絞って簡単に解説していますが、確かにわかりやすいけど、こんなに簡単に&表面だけをサラッと流すように解説して良いのかが疑問。もう少し、違う視点の意見や論点を加えて、結論を読み手の判断にゆだねる比重を増やしておいても良いように感じた。
いくつものテーマを薄い新書にまとめるので、必然的に内容が薄くなるのは理解できるけど、ここまで薄いと反対に問題ありと見ました。
浅く広く雑学的に時事問題を知っておきたい人向けに限定というなら許す。

2010年1月15日金曜日

やるな Google! 検閲に「抵抗」、中国衝撃…グーグル撤退検討

インターネット検索世界最大手の米グーグル社が12日、中国語サイトの検索結果の検閲受け入れを停止し、中国事業からの撤退の検討を発表したことに衝撃を受けている。

中国政府は「巨大市場」を武器に外国の検索企業を検閲に従わせることに自信を深めてきたが、初の「抵抗」の影響が広がれば、政権の言論統制のほころびにつながるだけに、一層締め付けを強める構えらしい。
Googleのビジネス戦略の変質には疑問符だったけど、ベンチャースピリットは生きていたな。
背景には、中国における「検索」シェアは「百度」が77%程度を占めて独占的であることなど、色々な事情が絡んではいると思うけど、とりあえずはエールを送りたい。

内容をを整理すると・・・・。
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「情報独占」崩壊を警戒
胡政権はこれまで、共産党による情報独占を突き崩し、「社会の安定」を揺るがしかねない「有害情報」を発信するネットの統制に全力を挙げてきた。
だが、世界最高水準の「網絡警察」(サイバー・ポリス)を抱える政権にとっても、チベットやウイグルなどの民族分裂や「台湾独立」、民主化要求など、一党独裁を脅かす恐れのある「有害情報」を根絶するのは容易でない。
 このため、政権は、グーグルや中国の「百度」など、国内外の検索企業に対し、「協力」という名の下に監視と排除の責任を負わせてきた。

 特に、影響力の大きいグーグル社に対しては、再三にわたり揺さぶりをかけてきた。
昨年6月の外務省の定例会見でも、グーグルを使ったメールがつながらないとの外国メディアの指摘に対し、
秦剛・副報道局長が、グーグルがポルノ情報を流しているとの前提に立ち、「当局の手法は法に基づくもので正当」とはねつけた。

 中国筋によると、「胡錦濤総書記自身がネット統制の生ぬるさに強い不満を抱いている」とされ、今年は言論統制の中でもネット統制をさらに強化する方針という。

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中国と米国は、経済的には友好関係を表面的に展開しつつも、軍事的にはうらはらに、かなり緊迫した状況が続いているけど、更に言論の自由や情報統制に対してのイデオロギー的な側面が加わって、本当に混沌としてきましたね。

2010年1月8日金曜日

反捕鯨NGO シー・シェパード/アディ・ギル号の激突

反捕鯨の運動にも参入しているグリーンピースやシーシェパードといったNGOの活動船と日本やノルウェーなどの捕鯨船とのトラブルがずっと続いています。

特に先日、シーシェパードの暴力的な示威活動による問題で、日本の捕鯨船との衝突事故は世界的にもセンセーショナルに報道されています。この機会に、ちょっと構図をまとめてみました。
基本的には以下のような構図で理解されているのが一般的です(ウィキペディア要約)。

国際捕鯨委員会(加盟国82カ国)の内、捕鯨推進国は34カ国、現在では主に食糧として捕鯨をしている国々には、ロシア、日本、ノルウェー、アイスランド、フェロー諸島など。

また、捕鯨国でありながらアメリカ合衆国は捕鯨に反対している。一方で捕鯨国のカナダは、国際捕鯨委員会を脱退している。
捕鯨反対国は、食用のための捕鯨が廃れて灯火燃料や機械油用の鯨油目的の捕鯨に移行していた元捕鯨国、一切の捕鯨の経験を有さないEU加盟諸国、ラテンアメリカ諸国、オーストラリア及びニュージーランド、インド等が中心となっており、これに与するNGOも多い。

しかし、現実の構図はこの一般的理解よりもはるかに複雑であり、問題を単純化、一般化するのは必ずしも容易ではない。

何故ならノルウェー、日本のような近代の捕鯨大国は、常に鯨肉と併せて鯨油も重要な生産物としてきたし、日本といえども大戦前のある時期には鯨油だけを目的として南極で大規模な捕鯨活動を展開していた。

反捕鯨の意見を表明する個人や団体にも、捕鯨全体を否定する立場のものだけでなく、少数民族、原住民の伝統捕鯨は可とするもの、大資本の企業による遠洋の商業主義的な捕鯨には反対だが小規模資本の沿岸捕鯨なら可とするもの、生態系の保護を議論の中心に掲げるものから動物愛護運動として活動するものなど、相互に異質なさまざまな立ち位置が存在する。

また、この問題は一時期、欧米諸国の自然保護団体を始め、彼らに同調した自動車産業団体や、農産物生産者等によって利用され、日本人に対しての人種偏見や反日運動ジャパンバッシングなどの一つとして、過激な運動やパフォーマンスも行われた。
日本においては、捕鯨に賛成する人が多数であるが、捕鯨自体に積極的に賛成というよりは、捕鯨を批判・否定するという価値観の押し付けに対する反発という側面が強く(反・反捕鯨)、そのような干渉によりナショナリズムが喚起され、より強固に捕鯨にこだわるという結果になっている。
捕鯨推進派である日本国内にも、捕鯨反対派NGOが存在することや、捕鯨問題を扱う国際捕鯨委員会に捕鯨をしたことのない国家が参加していること、マスコミで広く報道されている構図と関わっている専門家の捉えている構図に少なからぬズレが見られることなども、問題の複雑さを物語っている。

・・・で、個人的な結論は簡単には言えないにしても、あくまでも個人的な要約としては以下の感じです。

捕鯨が全く必要ない国や、捕鯨を理解できない国々の反発は理解できる。
しかし、捕鯨が何らかの産業となっている国としては、そう単純に反対されても困ると言うのも理解できる。

捕鯨反対意見には「鯨知的斉物論」など、賛成意見には「鯨食害論」「鯨文化論」など、双方に様々な言い分があり、結局どちろも決定打を欠いている感じはするが、

少なくとも今の日本の中で、そこまで言われて鯨を捕る理由があるのかなとも思うし、価値観の押し付けに反発したい気持ちも多いにある。

2010年1月6日水曜日

1Q84  村上春樹(著)新潮社

村上春樹の「1Q84」読みました。



デビューの瞬間からのファンとしては、「ノルウィの森」でのミリオンセラー以降は、書店で購入する時も恥ずかしくて顔を赤らめてしまいます。「1Q84」は、娘に買わせた後、家庭内で回し読みし、4人目の最後の読者となりました。

感想は、書きませんが、さすがに彼の世界観や感性は、この歳までひっぱると気鋭の新人作家に軽くオーバードライブされてしまいそうなな印象です。

大衆小説的にはそれでOKですが、文学作品となると違う世界観に展開できないとノーベル賞は遠のいていくかもしれないですね。

それでも賛否両論が議論されているようで、「村上春樹『1Q84』をどう読むか? 河出書房新社」や「『1Q84』を読み解く データハウス村上春樹研究会(著)」などが既に出版されています。



少年カフカ (単行本) 村上 春樹 (著)


ちなみに、この本の中で私の手紙に返信してくれました。(プチ自慢)


『海辺のカフカ』の読者から著者のもとへ、ネット上で多数の質問、感想が寄せられた。13歳、15歳の少年少女から70歳の読者まで。日本の各地から、韓国、イタリア、カナダまで。トライアスリート、郵便局員からスチュワーデス、中日ファン、ヤクルトファンまで――。小説論から進路相談、そしてプロポーズの指南まで、さまざまな読者のさまざまな意見、疑問へ村上春樹が答えた怒涛のメール1200通!

2010年1月5日火曜日

日経ビジネスインタビュー  ヤフー井上社長「グーグルがすごいとは思わない。」

グーグルの『すごい』ものは、いずれもグレーゾーン」
井上雅博ヤフー社長が漏らした本音

日経ビジネスのインタビューで興味深いものがありました。

記者の質問:
ヤフーはユーザーに「驚き」を与えられているのでしょうか。例えばグーグルの「ストリートビュー」や「ブックサーチ」では、ユーザーが「すごい」と思ったからこそ、反発も強まったのではないでしょうか。
グーグルと比べて、最近ヤフーは「すごい」サービスを生んでいないように思えます。

ヤフーの井上社長:
僕はすごいとは思わなかったけどね。法律がなければできることはたくさんある。
ルールの中でできることをやろう、と考えると限定される。やっちゃいけないことは、やっちゃいけないんだよ。
グーグルですごいと言われているのは、いずれもグレーゾーンのものではないか。
検索連動広告は米ヤフーの真似だし、ストリートビューはすごいけど一種の「のぞき」。
ブックサーチは著作権無視のコピーだ。YouTubeだって、違法の動画がトラフィックの多くを占めている。
すごいのはすごいけど、そういうことを企業としてやってしまってもいいのか。ヤフーなら絶対に、手前で法務からストップがかかる。

このインタビューに対しての反応は様々だと思う。
例えば、
負け惜しみ&ひがみにしか聞こえない。
世の中やったもの勝ち。
グレーでも押し切れるだけスゴイ。

しかし、かなり一般的な反応としては次のような感じじゃないかなあ?
盗品や偽者市場と化しているヤフオクを是正しようともしないお前が言うなという感じだが、 言ってる事には大いに賛同する。
やったもの勝ちでモラルを崩壊させたGoogleの罪は重い。
確かに最近のGoogleは、創業当時のスピリットと違う方向にどんどん流されているように思えるのは僕だけだろうか?