2011年1月31日月曜日

40年前のYAMAHAのウクレレ


義理のお父さんからもたっら40年前のYAMAHAのウクレレ。
キチンとリペアしたんだけど、ペグがおかしくなってたんで三宮の楽器屋さんに久しぶりに顔を出して弦と一緒に購入。
ギターとはチューニングも違うので、また1からコードやらスケールやらを覚えるのもしんどいと思い、ベースと同じか、ギターの下4本と同じチューニングでトライ。
しかし、こりゃあ無理だわ。ウクレレの弦は4本で、1弦と4弦が同じ太さなので、かなり無理があった。
やっぱり正攻法でイチからチャレンジ。インターネットのサイトで親切なサイトがあったので、一通りのコードを確認してみたが、意外とカンタン。
さすがに弦が4本しかないと言うことは、押さえる場所も4箇所ということで、かなり敷居は低いことが判明。
(楽器自体がボロいせいか、チューニングの難易度はかなり高い。)

なるほど、最近ウクレレから始める人が多くなっていることも納得。
ジェイクさんではなく、「ほのぼの系まったり」を目指します。

2011年1月28日金曜日

大きな声では言えませんが、新燃岳大噴火


1月27日に爆発的な噴火を観測した、鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳。
広い範囲に火山灰が降って生活に影響が出ている。
鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳は、気象庁が観測を始めて以来、初めて、爆発的な噴火を観測し、その後、夕方に立ち上った噴煙が火口から上空3000メートルまで達している。

被害に遭っている人達のことを考えると大きな声では言えませんが、大自然の脅威を畏怖を感じる映像です。感動した。
人間の築き上げてきたインフラ基盤(ネットワークを含め)なんか、大自然の前では殆どおもちゃのようなものかも知れないと言う謙虚な気持ちを持たなければ。

ベースとのデュエット3枚










去年、チャーリーヘイデンというJazzベーシストのデュエット・アルバムが3枚リリースされた。
去年の推奨CDに挙げた評論家が数名いたので買ってみた。

キース・ジャレット(Piano)とのデュエット Jasmin
ジョン・テイラー(Piano)とのデュエット Nightfall
アントニオ・フォルシオーネ(Guitar)とのデュエット Heartplay

確かに3枚ともかなり高い水準の演奏だ。
しかし、キースジャレットにはもっともっとの音を求めてしまうので、期待外れではあった。
逆に、予想以上の出来だったのが他の2枚。耽美的な音世界が気持ちいい。
それにしても、このチャーリーヘイデンというベーシスト、音数は驚異的に少ないし、洗練されたフレージングで歌わせるタイプでもない。
もちろん、タイトなリズムをビシバシでもなければ、グルーブが気持ちいい!でもない。
見た目も冴えないブッちょい爺さんだ。
素人同然のような左手の握りと運指。但し、音程だけは半端なく正確。
・・・だのに、この存在感は一体何なんだろう?いわゆる絵にかいたような「ヘタウマ」だ。
数えたことはないが、多分この人がクレジットされているアルバムは100枚近く持っているかもしれない。

最近になって、デュエット・アルバムが多いせいか、「デュオの名手」とも言われ始めている。
相手がどんな楽器奏者であっても、音数が多い相手であっても、寡黙な相手であっても、対話しているかのように朴訥と音を紡いでいる。

2011年1月26日水曜日

チュニジアの政変

チュニジアの政変。
アフリカ北部のイスラム圏の国々の民主化運動が危なそうだ。
現政権の独裁に抗議して、多くの人民がSNS系のインターネットツールを駆使して、政権の転覆・政変を達成した。
そして、これらの流れがエジプトなどの近隣のイスラム諸国にも飛び火しようとしている。
更に、この情勢に危機感を持った中国が事の顛末の分析に全力をあげているそうだ。
但し、中国のインターネット検閲に関しては、これらのイスラム諸国とは比べ物にならないほどの強固な検閲統制を敷いている為、チュニジアほどもろくはないと思うが、党の危機感は相当なものだと思う。

しかし、私の個人的な意見としては、SNS系のインターネットツールを政治問題のような高度な判断を要するモノに使われることの危うさを感じてしまう。
こんなことで、政局がもろくも転覆するようなことになれば、国家運営は「短期的な視点のポピュリズム」に走ってしまう危険性があるし、ウィキリークスのようなものにも同様に言えることだが、国家の機密の中にはどうしても機密にしなければならないことも多々あると思う。

結論的に言うと、
これらの潮流は時代の要請であり、流れを変えることは既に不可能なまでになっていることは事実だけれども、誰でもかれでも、情報の透明化や人民の声といった名の元に「錦の御旗」を掲げられることが果たして素晴らしいことなのだろうか?
説得力のある情報であれば簡単にネットワーク運動を組織できるし、機密情報であっても簡単に流布出来る。
尖閣ビデオの公開ですら、その行動に賛同する人は大多数とは言えない。
であればなおさら、今後は、おかしな使い方をした人には相応のリスクがあることも覚悟させる必要があるのではないだろうか?
まさに、「何とかに刃物」状態にさせない為に、使い道によっては、使う側にも資質が求められるのだ。

2011年1月19日水曜日

Somalia/Billy Harper

久々にCDまとめ買い

年間で概ね100枚くらい買ってしまうCD。
趣味の傾向がかなりマニアックな故に、あまりブログでコメントすることも控え気味でしたが、新年早々まとめて買ってしまった。
そもそもこの季節は多くの専門誌やサイトで、去年のベスト盤ランキングを発表するので、自分の評価と趣味が近い評論家の推薦版の中で、まだ自分が買っていないものをピックアップしてまとめ買いするというサイクルだ。
(もう2000枚位になっている。同じCDを間違えて3回買ってしまったものもある!)
自分の中でも、どれが良かったのかが整理つかない状態になりつつある為、今年は、出来るだけ頑張って備忘録的コメントをブログに書き残して行こう!

・・・ということで、まずは
Somalia/ビリー・ハーパー
1980年録音の復刻CD版です。

1960年代のジョンコルトレーン全盛期のテナーサックスを継承して、決して大衆迎合的な路線に走らなかった人。
とにかくストイックで男らしい、精神性を追求するサウンドには敬服します。
今では、下手をするとラーメン屋さんでもJazzがBGMで流れていたりしますが、決してそんなシチュエーションでは流れないタイプのストレートな図太いサウンドです。
テナーとトランペットのユニゾンでのテーマと、ポリリズムのツインドラムは圧倒的。
聞きやすくて軽く聞き流せる音では無いですが、頑張って聞くと、それに応えてくれるところが素晴らしい。
聞きやすいものの方が売れるから、それに合わせた音楽を作ってしまうというサイクルが、どんどんと本当の音楽から遠ざけて行ってしまっている音楽業界に反省してもらいたい。
たとえ売れなくても、もっと聞く人を育てるものも作っていかなくては。

2011年1月13日木曜日

犬が恐い


通勤途中、淀川の堤防沿いを約2Km歩く。
今年になって朝の出社を、去年より約1時間時早めたので、この堤防を歩く時間帯は7時半頃になる。
この時間帯はなぜか大型犬の散歩をさせている人がチョクチョクいる。
問題はこの大型犬、不思議なことに飼い主は首輪から鎖を外して散歩させていることがよくあるのだ。
見通しの良い堤防であっても、道幅は2メートルくらいなのですれ違うとかなり狭い。
そしてこの犬がやたら怖い。
飼い主は、絶対噛まないと知っていても、こっちは知らない。
はるか向こうから大型犬やってくると、首輪のあたりに目を凝らしてしまう。
つながれていな時は、すれ違う時に出来るだけ目をあらぬ方向にそむけ、何気ない風を装って通り過ぎようとする。
しかし、人なつっこい犬は「クンクン」と寄ってくる。その瞬間の恐怖はハンパない。
ヒヤーッとエビ反り状態の私に対して、飼い主は涼しげに「すみませーん」の後、「コラッ」とその犬を怒る。

一体これはどういうことだろう?
何とか勘弁してもらえないだろうか?

2011年1月12日水曜日

これからの「正義」の話をしよう


お正月に偶然テレビで見た『ハーバード白熱教室に感動しました。
ハーバード大学史上最多の履修生数をほこる超人気哲学講義だそうで、なるほど感心するくらいの内容の濃さでした。
そしてその講義のベースとなっている本がこの『これからの「正義」の話をしよう』です。

内容は以下の通り。(「BOOK」データベースより)

1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?
金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか?
前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。
つまるところこれらは、「正義」をめぐる哲学の問題なのだ。
社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題である。
哲学は、机上の空論では断じてない。
金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。
この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。
アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。
彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。
ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー"Justice: What's the Right Thing to Do?"、待望の邦訳。

正直言って文句なく面白い。
ひと言でいえば、「社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題」について掘り下げて考えることを求める本です。
確かに正解が簡単に見つけ出せるような世界に私たちは生きてはいない。
それぞれの主張者それぞれに主義主張はあり、そのこと自体に絶対的な回答はあり得ない。
しかし、自分なりに考え続け、問いかけ続ける姿勢をなくした人に誠意がある生き方をしているとは誰も言わないのではないだろうか?
毎日、寝る前に1テーマづつ読んでいました。

2011年1月6日木曜日

韓国に見習うべき対中の中国漁船を取り締まる姿勢

日本の10代の若者に「去年、最も関心があった重大ニュース」をアンケートした結果、尖閣問題がトップになったそうです。
今さら尖閣問題についてあれこれ考えるより、先日韓国で起こった同じような問題の方が興味深い。

韓国の排他的経済水域で、韓国の海洋警察の警備艇が違法操業中の中国漁船を拿捕しようとした際に、中国漁船が巡視船に体当たりして、そのはずみで漁船が転覆、中国漁民1人が死亡し、1人が行方不明となった事件。
違法漁船の中国漁民が、スコップや鉄パイプで韓国の警官に抵抗して、韓国警官4人が骨折などのけがをした。
尖閣での衝突も大なり小なり同じだろうから、取り締まる方もホント、命がけですね。
それと、韓国が年間100隻以上の違法操業中国漁船を拿捕し、高額の罰金をとってから釈放しているということ。
罰金が払えなければ当然、懲役刑で、実際に服役している例は少なくないそうです。中国側も、今回の事件についてはほとんど論評していない。

本来なら、日本政府も同様の措置をとっていいはずだ。なぜ韓国にできて日本にできないか。
なぜなんだろう?
韓国・北朝鮮と中国の間にはむしろ、日中間より根深い歴史と領土の問題があると思うし、小国としていかに大国・中国を利用し、また対決するべきかという経験値が日本よりはるかに高く、こういう主権をめぐる問題で妥協してはいけない
ことを知っているのだと思う。

やはり今現在のような世界情勢の中で日本のかじを取るのは「ガチ」な根性と信念を持った人でなければムリなのは明白なような気がする。
多少、横暴で独裁的であったとしても・・・かな?

世界同時不況がすでに始っている!


世界同時不況がすでに始っている! [新書] 榊原英資 (著)

「ミスター円」と呼ばれた元大蔵財務次官。
「超マクロ展望 世界経済の真実」と並んで、グッと来ました。
読みやすくし過ぎと言うくらいに読みやすい。実際2時間で読めてしまいます。

【概要:ブックデータベースより】
「私たちは、今までの経済理論では説明のつかない、400年に一度の大転換期に直面しているのだ!」
私は、アメリカでかつてない長期の大不況が始ったと考えています。
この大不況は、ヨーロッパや日本経済にも深刻な影響を及ぼし始めています。
だから「世界同時不況」が始ったと見るべきだ、というのが私の認識です。

確かに世界金融危機で各国の経済は大きく落ち込んだものの、
懸念されていた1929年の世界大恐慌のような大破局はなかった。
だから、世界経済はゆっくり回復しつつある、と思うかもしれません。
しかし、一時的に上向いたり下向いたりする小状況を含む、世界同時不況という大状況が始ったと考えるべきです。
これが続く期間は、少なくとも10年よりさらに長いでしょう。

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「超マクロ展望 世界経済の真実」よりは、少しは楽観的に書かれていますが、本質的には同じです。
そんな中で、今後の日本が歩むべき方向性は?というと、中国やインドと同じような土俵で戦うことはコスト的に出来ないし、アメリカのような金融経済を目指すことも構造的・本質的に出来ない。
日本の製造業は世界(中国やインドなど)を拠点に製品を作り、そこで雇用を生み、製品を売る。
当然、国内には雇用は生まれない。格差が拡大する。
・・・であれば、日本の将来は、付加価値の高い製品やサービスを生み出せるかどうかにかかっている。
コレが結論。
当たり前といえば当たり前だが、これだけの気概を持って生き抜く覚悟が日本人に残されているか?
期待したい。

年末年始の読書


この年末年始は、ゆっくりする時間が過ごせたので6冊の経済本を買い込んでゆっくりと読んでみました。
本当は、小説や、もっと趣味的な色合いの強いモノを読みたいと言うのが本音なんですが、この厳しい経済環境のなかを生き抜いていく為には、どうしても今の日本経済の位置付けを自分なりに整理する必要がありました。

出来るだけ意見の異なるエコノミストを総合的に選んだつもりでしたが、自分を取りまく状況や、見聞きした状況を客観的に重ね合わせると、2冊の本に深く共鳴しました。
そしてこの2冊は同じ方向性を強く示唆するモノでした。

■超マクロ展望 世界経済の真実[新書]水野 和夫 (著), 萱野 稔人 (著)
■世界同時不況がすでに始っている! [新書] 榊原英資 (著)

どちらも著名なお二方です。
しかし、テレビや雑誌、ネットを含めたなどのマスコミでは、全く違う意見のエコノミストも数多くいます。


まず、最も共感した1冊をご紹介します。
超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書) [新書]
水野 和夫 (著), 萱野 稔人 (著)

【概要】
現在の世界経済危機を単なる景気循環の問題としてとらえるならば、この先を読むことはできない。
むしろ、資本主義そのものの大転換、四百年に一度の歴史の峠に我々が立っていることを認識してこそ、経済の大潮流が見えてくる。
資本主義の歴史的な構造変化を大胆に描いてきた異色のエコノミストと国家への深い洞察にもとづいて理論的考察をくりひろげる哲学者が、経済学者には見えない世界経済の本質を描く意欲的な対論。

・・・で、一体何を言っているかをひと言で言うと以下の通りです。
スペイン、ヴェネチア、オランダ、イギリス、米国と、常に経済拡大を志向した資本主義だが、グローバル化の進展により、もう、我々には十分な搾取のフロンティアが無くなってしまった。
搾取する側とされる側のバランスからみて、世界経済の恩恵を受ける人の定員は、世界人口の15%しかない。
既存の資本主義では行き詰まるのは明らかだ。
100年に1度の危機どころか、「長い16世紀」の終焉以来の大きな資本主義時代の変革点が来ている。
今後の10から20年は、一時的に中国が覇権を握るが、しかし、中国やインドも十分な成長を遂げる訳ではなく、その後没落する。


そういった結論に至る過程を積み重ねて説明しているのが本書です。
一読の価値大いにありです。
世界経済が総崩れになる前に読んでおくと心の準備が出来ていいかも。