2009年5月30日土曜日

ブログ再開!

「TOEIC対策が忙しくてブログを休んでいます。」という口実は何だか言い訳めいていていたのと、「やっぱり更新して欲しい」という声もちょくちょく聞くので、あまり頻繁ではなくなるかもしれませんが、再開させてもらいます。

・・・という訳で気になった記事としてこんなのがありました。

北朝鮮が2回目の核実験を行なった上に短距離ミサイルの発射まで何回もやっているけど、一体どうしたんだろう?という素朴な疑問でありながら、一歩間違えると大変なことに発展しかねない問題が大きなニュースになっている。
金正日(キム・ジョンイル)総書記の体調が急激に悪化しているので、後継者問題や国内問題の解決に焦っているのだろうというのが一般的な論説。

もう少し具体的にいうと、対イラク問題など、対外政策ではあれほど強硬なブッシュ前政権も、北朝鮮にはかなり甘かったが、その後のオバマ政権も、(アフガニスタンは別として)対話を中心に外交を進めるとメッセージしていて、北朝鮮にとっては、やっとアメリカとの対話が実現しそうな状況にはなったけど、キム総書記の体調問題で焦っているにもかかわらず、オバマ政権も国内の経済問題でそれどころじゃないという事情が重なって、焦りに焦っているというのが真相ということらしい。

今、日本は先頭に立って国連安保理での制裁決議を進めているけど、日本もアメリカもすでに経済制裁をおこなっているので、中国が経済制裁に踏み切らない限りは実質的な意味がないという状況なので、アメリカは中国と秘密裏に交渉をするだろうと言われている。
一体、日本の存在感がこんなに薄いのはなぜ? 逆に無法者の北朝鮮の存在感がこんなに高いのはなぜ? 国際社会では謙譲の美徳はあり得ない?・・・なんてコトを考えたりします。


話は変わるけど、個人的には北朝鮮のスタンスも分るような気もする。
NPT(核兵器不拡散条約)は、第二次大戦の戦勝国、つまり米、英、仏、中、露の5ヵ国だけには核兵器の保有を認めるが、他の国々には認めない。5つの国は、核兵器を持っていても信頼でき、少なくとも他国に売ったり、テロの手に渡したりはしないが、それ以外の国は信用できないので持つなというのがNPTだ。
ところが、現実にはインドが持ち、パキスタンも持っている。おそらくイスラエルも持っている。
「強者搾取の論理で、世界を無茶苦茶にしているのはお前らの癖に、そのおまえらにそんなことを言われる筋合いはない!」というのが北朝鮮の言い分かな?

この論理は、特許もそうだし、CO2排出規制も同類の議論ですね。

ただオバマ大統領が先月?  過去に核を使用した唯一の核保有国であるアメリカが、「核廃絶に向け、核軍縮をやっていこう」と宣言したことは、画期的だと思う。 

核を使用した唯一の核保有国アメリカによって核をあびせられた唯一の国が日本だから、日本こそが、世界に向かって核廃絶を訴える一番の資格を持っている。というあたりをキーワードにグイグイ引っ張る政治家はいないものかな?