内容は(「BOOK」データベースより)
日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。
常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。
日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。
丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
簡単に要約すると、日本人は所詮、米国や、欧州、中国、ロシア、などの大陸人的な発想が出来る民族ではない!
それらの大国の陰で歴史的にも常に辺境にすむ民族として生きてきた。
そんな特異な民族の特性は、主導的で独創的なスタンスを発揮することは出来ない代わりに誰かの真似を完璧にこなすことが出来るという資質がある。
だから柄にもなく背伸びはせずに、辺境人らしく良いところを認識しよう!という内容です。
辺境性からくる欠点は確かに多いけど、日本が長い歴史を生き延びて、そこそこのポジションを占めていられるのも、辺境性を逆手にとるような優れた文化装置が編み出されたからということらしい。
日本人よ、開き直れ!というメッセージでした。