2010年6月14日月曜日

「はやぶさ」帰還、宇宙探査に新領域 より遠い天体へ道開く

何だかやりきれない閉そく感が漂っていたこの頃でしたが、

これはホントに感動的なニュースだった。



【以下、ちょっと抜粋】
ついに地球に帰還した探査機「はやぶさ」。
小惑星からの試料採取に成功したかどうかはカプセルを開けるまで分からないが、世界で初めて小惑星への往復飛行を成し遂げたことで、日本の宇宙技術のレベルの高さを世界に示した。
「はやぶさ」は、2003年5月に地球を出発。05年11月に地球から3億キロメートル離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、砂などの採取を試みた。
小惑星に軟着陸したのは史上初だった。

しかし、軟着陸後に燃料漏れで制御不能になり、通信も完全に途絶した。
奇跡的に復旧し、07年に地球への帰路についたが帰還は年遅れとなり、劣化の激しい電池やエンジンでぎりぎりの運用が続いていた。


なかなか感動的なニュースだとは思いませんか?
相次ぐトラブルを乗り越えたドラマ性もあったと思うけど、科学プロジェクトとして、これまでにない盛り上がりも見せていて、インターネット上で「はやぶさ」を支援するブログや掲示板もかなりたちあがっているらしいです。
それから、7年間の旅路を描いた映画も各地の科学館で上映されているそうなので一度見たいものです。
このプロジェクトの責任者がテレビのインタビューに答えていた話で面白いコメントがありました。
「事業仕訳で省くことだけに集中するのではなく、良い物(プロジェクト)を見出すための仕分けもして欲しい。」・・・的な内容でした。

「はやぶさ」とは別に、燃料なしで太陽の光の圧力を受けて飛行する宇宙ヨット「イカロス」も帆を広げることに成功していて、現在、地球から約800万キロ離れた宇宙を金星に向かって飛行しています。

多くの人々の想像すらできないところで膨大な金融搾取がおこっているウォール街の金融工学や、表面的には正当に装っている武器製造貿易経済などではなく、こういった純粋な科学技術を武器に人類の未来を切り拓くプロジェクトには溜飲が下がります。