2010年2月2日火曜日

ハイチに折り鶴

「ハイチ大地震の被災者を元気づけるため千羽鶴を贈ろう」という動きが広がり、全国から折り鶴が続々と集まっているというニュースがあり、これに対して「被災地に迷惑だ」との批判が相次いでいるそうです。
「日本人の“平和ボケ”の例」「普通の救援物資ですら空港や港が破壊されて満足に届けることもできない状況で、千羽鶴を送ることがどういうことかは想像が付きそうなもの」。
「何かをしてあげたい、喜んで貰いたいと思う気持ちは尊いものです」という意見や、千羽鶴ではなく「清潔な水、清潔な毛布、清潔な食料が必要」「少しでも我々ができることは、義援金を送ること」という意見も多いそうです。
しかし、「義援金を送るほうが歓迎される」けれども「現時点でなにもしていない自分には、そのことを自体を批判することは出来ない。」とか、支援したいと思わなかった自分より「たとえ偽善だったとしても、“千羽鶴を折る!”という行動は素晴らしいとか・・。
人のことはどうでもええから、とりあえず自分が何かするってことが大事との意見とか、ハイチには今なお命の危機にさらされている被災者が大勢いるのに、あまりにもボケ過ぎ・・とか。

小さな偽善で大きなお世話(&迷惑)を承知で鶴を折る人、批判に熱心で自らは何も行動しない人、どちらもかなり典型的な日本人のような気がしてきたニュースでした。
日本人も真剣に「世界の中での日本のスタンス」を考えないとダメなタイミングになってきているような気がします。
政治に無関心であるとか、ニートで引きこもっています、といったことを言ってられない日は案外近いのかも知れません。