2009年7月31日金曜日

自民党のマニフェスト自己評価

いよいよ総選挙が迫って、各党それぞれのマニフェストが出揃ってきた。

どの党のマニフェストも、まだ読んではいないのですが、自民党に限って言えば、前回4年前に国民に約束したはずのマニフェストに対しての結果報告というか、総括としての自己評価は何らかの形で出してくる責任はごくごく普通に考えて絶対にあるよなあ~と思っていました。


ということで、(あたり前と言えばあたり前だが)昨日その結果が報告されたようです。当然のように自己批判を予想していました。「国民の皆さん、申し訳ございませんでした。次のマニフェストこそは頑張ってやり遂げます!」的なものです。
しかし、何と!(私は予想すらしていませんでしたが、)かなりの項目で目標達成という高い自己評価を報告したそうです。やっぱりアカンな、このおっさん達。

一般ピープルの予想を楽勝で飛び越えていくその能力はスゴイ!


それに対して、民主党の岡田克也幹事長の定例会見はかなりお見事でした。

自民党が2005年の衆院選で掲げたマニフェスト(政権公約)の達成度で高い自己評価を下したことについて「マニフェストの項目を7、8割実現した!と豪語して、国民生活がこの現状ということであれば、それはそもそも(マニフェストが)最初からおかしかったということになる」と自民党の対応を厳しく批判。

また同時に、自民党のマニフェストについて「ざっと中身をみると、マニフェストというのは4年間の任期の中でやるというものであるにもかかわらず、ずいぶん先の話、国会議員の定数3割削減を10年後とか、これは果たしてマニフェストなのかというものが非常に多い」と冷ややかな見方をした。

ということだそうです。おっしゃる通りですね。


個人的に特に民主党に肩入れするつもりは全くないのですが、民主党のマニフェストに対して、大盤振る舞いポピュリズムだと批判する自民党ですが、確かにご指摘の通り、これは迎合し過ぎかな?と首を傾げたくなる内容ではありますが、そのことを自民党が指摘すること自体がどうなんだろう?と思ってしまう。

なぜなら、このような状況を作り出したのは政権与党であった自民党なんだし、民主党はまだ一度も自分達で政権運営の舵取りをやっていないのだから・・・。

2009年7月24日金曜日

米朝が言葉の場外乱闘!

北朝鮮外務省報道官が

クリントン国務長官は「知性が感じられない」などと発言したことに対し、「愚劣なのは、国民を養うに足る食べ物よりもミサイルの生産を選んでいる北朝鮮政府だ。北朝鮮政府が選んだ道こそ知性がない」と反論したそうです。

ことのきっかけは、クリントン長官が20日、米テレビの報道番組で、北朝鮮を「小さい子供」や「手に負えない若者」になぞらえて、「相手にしてはいけない」と突き放したことが原因で、
それに対して北朝鮮は23日、クリントン長官を「小学生」「市場を歩き回るおばあさん」などと呼んで非難し、また同時に、、「米国の敵視政策と核の脅威に対処して必要な措置を講じているだけ」、「米国が先頭に立って無駄な騒動を起こしている」、「誤った言動には当然の代価が伴う」と反論。
そして、それに対しての再度のクリントン長官からのメッセージが冒頭の「愚劣なのは~」につながったようです。

まさに子供の喧嘩の場外乱闘ですね。北朝鮮に核放棄を迫る6か国協議が完全に停滞する中でこんなレベルのやり取りをしている国家であっても核保有国であることに背筋が凍ります。

2009年7月7日火曜日

新疆ウイグル自治区で起きた騒乱

中国・新疆ウイグル自治区で起きた騒乱のニュースで我が家は盛り上がっている。
チベット自治区での解放運動に続いて、今度はウイグル自治区での民族隆起となっているが、欧米の反応はチベットほどではないところが欧米人のいやらしさを感じてしまう。

超簡単にこのウイグルでの民族問題を整理すると、チベットも同様の背景ではあるのだが、豊富な地下資源などを埋蔵する広大な地域に先住民として暮らしている少数民族の土地に、人工の90%以上を占める漢民族がなだれ込み、その利権と利益を搾取する貧富の構造に対して、これらの少数民族が反発しているというのが基本構図だと思う。

そしてその構図の上に中国共産党政府が強力な武力統制を行っていることと、さらに恐ろしいのは「民族同化政策」として、流れ込んだ漢民族と先住の少数民族とを積極的に同化(結婚)させることによって、民族間の闘争と言う構図を薄めようとしている点だと言える。

チベット騒乱の場合は、ダライラマを精神的な支柱とした仏教徒の文化大革命以来の漢民族への反発があると思いますが、今回のウイグル自治区は、基本的にイスラム教です。欧米思想とイスラム教は、9.11以降更に折り合いが悪くなった上に、瀕死の状態の米国経済における最大の国債購入国が中国であるということもあって今回のウルムチでの騒乱に対しては、かなり静観している感があります。

しかし、ウルムチで始まった騒乱も、ウイグル自治区内の他の自治州などにも飛び火している状態になっており、政府軍の力ずくの鎮圧が気になります。
中国指導部が最も懸念するのは、ウイグル族の不満が連鎖的に爆発することがと思うけど、周辺各地で同様の暴動が発生して他の少数民族にも波及すれば、事態の深刻化は免れないような気もする。
政府はは現地でインターネットを遮断し、国際電話をかけられないようにするなど情報統制をさらに強化する見通しらしい。
事実、新華社電によると、自治区当局は7日、夜間外出禁止令を出し、漢民族の住民側は中国の国歌を歌いながら「民族分裂主義に反対する」「犯罪者に正義を」「ウイグル族を殺せ」などと叫び市内を行進したうえ、武装警察部隊が設置した検問所も突破し、通りを埋め尽くしたそうです。

我が家で今度は”Free ウイグル!”のTシャツを見ることになるのか?