2010年2月9日火曜日

伊丹空港フル活用案に「絶対許さん」と橋下知事

橋下知事が伊丹空港の活性化策反対の立場で何かとニュースになっているようです。

その主張の中身はとりあえずおいておいて、この問題、どうやら普天間基地移転問題と同じような構図に見えて仕方ありません。

私が覚えていう限りですが、そもそも伊丹空港とは別に関西国際空港を作ろうというきっかけとなった時代背景あたりから整理します。


1970年代くらいから、伊丹空港の発着が急増して、騒音がうるさいとか、国際線の夜間制限などが問題となって、新しい空港を作ろうという動きになったと思います。

住民運動も結構盛り上がってきて、この時点で、伊丹近隣の住民は多くの補償金を受け取り続けていたと思います。

その後いろいろな紆余曲折を経て、伊丹空港の廃止を前提に関西国際空の建設が決まり、開港まで数年を控えた段階で、住民の同意や国の意向を受けて、突然伊丹空港の存続が決まりました。

その後、あろうことか神戸空港までが作られたり、一体どうなっているんだろうか?


結局ある程度の時代背景や民意はあるものの、最終的には補償金やら利権やら公共事業を請負う業者であったり、殆ど全ての行動原理はお金というキーワードで回っているんですよね。

そしてその構図は普天間基地移転問題にしても基本原理は同じでしょう。

何がどうだから、こうすべきとか、ああすべきとか、そういうことは個人個人のおかれた状況や、育ってきた環境や、受けた教育や、本来持っている考え方によって大きく変わるので、「私はこう思う!」という領域から出て、普遍的なものは見出せないものですが、多かれ少なかれ、この種の問題の根本原理はお金の問題です。

ダムにしても高速道路建設にしても、そういったお金にまつわる利害関係者の圧力がなければ、言っていることの殆ど全ては「自然運動礼賛者」の言う主張通りでしょう。

日本から米軍基地を段階的に全てなくしていく替わりに、段階的に核武装をしていきましょう!位の議論が出来る土壌が日本には必要なのかも。