2010年3月21日日曜日

お彼岸のお墓参り

お彼岸のお墓参りに倉敷の実家に帰省しました。
桜にはまだ早いし、桃にも少し早い。
梅はもうすぐ満開かな?
梅の花や桃の花は、色も鮮やかで、それはそれなりに味わい深いけど、
桜の花のあの微妙な色合いや、散り際のはかなさは、
良く言われることではあるけれど日本的なわびさびの趣があります。
野原には丁度、つくしが終わりかけでしたが、
それでも、小一時間の間でレジ袋いっぱいに収穫できました。
袴を取って、水洗いして、湯通しをした後に軽く炒めます。
味付けは塩・砂糖・醤油、最後に玉子を落として・・・これが絶品です。
タンポポもこれからがシーズンですが、
それでも既にあちこちで咲きかけています。
日本の田舎の素朴な趣が、まだまだいたるところにたくさん残っています。



























































2010年3月12日金曜日

世界は分けてもわからない (講談社現代新書) (新書)



世界は分けてもわからない (講談社現代新書) (新書)

福岡 伸一 (著)




内容紹介
60万部のベストセラー『生物と無生物のあいだ』続編が登場!
生命は、ミクロな「部品」の集合体なのか? 私たちが無意識に陥る思考の罠に切り込み、
新たな科学の見方を示す。 美しい文章で、いま読書界がもっとも注目する福岡ハカセ、待望の新刊。
微鏡をのぞいても生命の本質は見えてこない!?科学者たちはなぜ見誤るのか?
世界最小の島・ランゲルハンス島から、ヴェネツィアの水路、そして、ニューヨーク州イサカへ―「治すすべのない病」をたどる。



個人的に、昨年のマイベストだった『生物と無生物のあいだ』の続編。
かなり期待して読んだ。前作ほどではないにしても、かなり納得の内容でした。
特に、以前から気になっていたキーワードの『Powers of Ten』が紹介されています。
『Powers of Ten』というのは、簡単に言うと、5分ほどの私作の映画のことで、
ニューヨーク、セントラルパークに寝転んで日光浴をしている白人ファミリーを起点にして、
そのお父さんの姿を見る視点が、だんだんと遠ざかり、ニューヨーク⇒北米⇒アメリカ⇒地球⇒太陽系⇒銀河系⇒ と遠ざかる。
今後は逆に、同じ縮尺率で、肌⇒毛穴⇒細胞⇒DNA⇒分子⇒原子⇒量子⇒ とミクロの世界に突入する。

つまり、人間を起点にして、大宇宙の広がりと同じ縮尺の割合でミクロに目を向けると、そこにも大宇宙と同じ広がりが存在している。
このことを、「外はあまりに広く、内はあまりに深い。」という、哲学者・思想家の鈴木大拙の言葉で言い表す。


ご参考までに、この『Powers of Ten』のYoutubeをご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=wTwvkGjsNEY


私は今、この思想にはまってます。
政治的な問題点などの現実問題を考えることと、ある意味で対極にあるのかもしれない。

世界を知る力 (PHP新書) (新書)


世界を知る力(新書)
寺島実朗(著)
以下、書評。
世界同時不況のさなか、日本には民主党新政権が誕生した。
冷戦が終結して20年が過ぎ、長く続いた戦後体制は名実ともに変わろうとしている。
日本と世界は今どこへ向かっているのか?
長く世界潮流を観測してきた著者が、“時空を超える視座”“相関という知”を踏まえて、
“分散型ネットワーク時代”の新たな展望と日本の針路、
いま最も必要とされる「全体知」のあり方を提示する。
米中二極体制をどう考えるか? 極東ロシア、シンガポールの地政学的な意味とは?
グリーン・ニューディールはIT革命を超えるか?
自民党はなぜ大敗したのか? 「友愛」なる概念は日本の未来を拓くのか?

第一章「時空を超える視界――自らの固定観念から脱却するということ」
第二章「相関という知――ネットワークのなかで考える」
第三章「世界潮流を映す日本の戦後――そして、今われわれが立つところ」
第四章「世界を知る力――知を志す覚悟」


日曜日の朝の「サンドーモーニング」にコメンテーターとしてよく出ている人で、
その他にもいろんな経済番組でピントの合った意見をコンパクトにまとめて分かりやすい人です。
タイトルも良かったし、かなり売れ行きも良いみたいなので期待して読みました。
個人的にはかなりがっかりな内容でした。
それほど卓抜な見地でもないし、いわば「当たり前のことを当たり前にコンパクトに本にまとめました」的な内容です。
・・・残念。


2010年3月5日金曜日

恐竜の絶滅は小惑星の衝突だった!


昨日の新聞に、恐竜とかその他の動植物が約6550万年前(白亜紀末)に絶滅した原因が、小天体の衝突だったことが正式に裏付けられたそうです。
一般には、体が大きくなりすぎて進化の環境適応から外れた・・的なことが言われていて、企業の組織も肥大化して硬直してくることの例えに使われたりしていましたが、違ったんですねえ。今後はこのたとえ話は使えなくなるんでしょうか?

それはともかく、ニュースの詳細としては、以下の通りです。
約6550万年前(白亜紀末)に恐竜をはじめ地球上の多くの生物が絶滅したのは、小天体の衝突が原因だったことが、日本など12カ国の国際研究によって新たに裏付けられた。
5日付の米科学誌「サイエンス」(電子版)に発表した。
「小天体衝突説」が提唱されたのは1980年。91年にメキシコ・ユカタン半島で白亜紀末に形成された「チュルブ・クレーター」(直径180~200キロ)が発見され、有力な説となった。
直径約10キロの小天体が衝突し巨大地震と津波が発生。
粉塵(ふんじん)や火災で太陽光が遮られた結果、多くの動植物が絶滅したと考えられている。
しかし、火山噴火や複数の天体衝突を原因とみる研究者もあり、論争が続いていた。

国際研究では、地質、古生物、地球物理など関係分野の研究者41人が、最新のデータや数値モデルを使って衝突の影響を再検討。
その結果、「小天体の衝突による地球環境の劇的な変化は、それだけで生物の大量絶滅を引き起こすのに十分な規模だった」と、結論づけた。
約350カ所の地質データなどから、衝突起源の物質は地球全体に及び、大量絶滅のタイミングとも一致するとしている。

やっぱり物事が大きく変わる時は、それまでの想像を超える何かの偶発事象とか、何か避けられないものが原因になることが多いんだと思ったりしました。
映画アルマゲドンと全く同じストーリーですが、こんなモノが飛んでくることも当然あり得るから、一体何をどのように準備しようと結局ダメなんでしょうか?・・とは言っても、さすがに小惑星の危険性は、少なくとも今後の数千年くらいはないことは予測計算されてるとは思うけど。
スケールは小さいですが、政治も経済も何が起こるかわからない世の中です。