2011年1月19日水曜日

Somalia/Billy Harper

久々にCDまとめ買い

年間で概ね100枚くらい買ってしまうCD。
趣味の傾向がかなりマニアックな故に、あまりブログでコメントすることも控え気味でしたが、新年早々まとめて買ってしまった。
そもそもこの季節は多くの専門誌やサイトで、去年のベスト盤ランキングを発表するので、自分の評価と趣味が近い評論家の推薦版の中で、まだ自分が買っていないものをピックアップしてまとめ買いするというサイクルだ。
(もう2000枚位になっている。同じCDを間違えて3回買ってしまったものもある!)
自分の中でも、どれが良かったのかが整理つかない状態になりつつある為、今年は、出来るだけ頑張って備忘録的コメントをブログに書き残して行こう!

・・・ということで、まずは
Somalia/ビリー・ハーパー
1980年録音の復刻CD版です。

1960年代のジョンコルトレーン全盛期のテナーサックスを継承して、決して大衆迎合的な路線に走らなかった人。
とにかくストイックで男らしい、精神性を追求するサウンドには敬服します。
今では、下手をするとラーメン屋さんでもJazzがBGMで流れていたりしますが、決してそんなシチュエーションでは流れないタイプのストレートな図太いサウンドです。
テナーとトランペットのユニゾンでのテーマと、ポリリズムのツインドラムは圧倒的。
聞きやすくて軽く聞き流せる音では無いですが、頑張って聞くと、それに応えてくれるところが素晴らしい。
聞きやすいものの方が売れるから、それに合わせた音楽を作ってしまうというサイクルが、どんどんと本当の音楽から遠ざけて行ってしまっている音楽業界に反省してもらいたい。
たとえ売れなくても、もっと聞く人を育てるものも作っていかなくては。