2011年1月28日金曜日

ベースとのデュエット3枚










去年、チャーリーヘイデンというJazzベーシストのデュエット・アルバムが3枚リリースされた。
去年の推奨CDに挙げた評論家が数名いたので買ってみた。

キース・ジャレット(Piano)とのデュエット Jasmin
ジョン・テイラー(Piano)とのデュエット Nightfall
アントニオ・フォルシオーネ(Guitar)とのデュエット Heartplay

確かに3枚ともかなり高い水準の演奏だ。
しかし、キースジャレットにはもっともっとの音を求めてしまうので、期待外れではあった。
逆に、予想以上の出来だったのが他の2枚。耽美的な音世界が気持ちいい。
それにしても、このチャーリーヘイデンというベーシスト、音数は驚異的に少ないし、洗練されたフレージングで歌わせるタイプでもない。
もちろん、タイトなリズムをビシバシでもなければ、グルーブが気持ちいい!でもない。
見た目も冴えないブッちょい爺さんだ。
素人同然のような左手の握りと運指。但し、音程だけは半端なく正確。
・・・だのに、この存在感は一体何なんだろう?いわゆる絵にかいたような「ヘタウマ」だ。
数えたことはないが、多分この人がクレジットされているアルバムは100枚近く持っているかもしれない。

最近になって、デュエット・アルバムが多いせいか、「デュオの名手」とも言われ始めている。
相手がどんな楽器奏者であっても、音数が多い相手であっても、寡黙な相手であっても、対話しているかのように朴訥と音を紡いでいる。