2008年7月1日火曜日

日経ビジネスの特集/世界の投資賢者が明かす!

日経ビジネスの特集で「世界の投資賢者が明かす!」が面白かった。
言わずと知れた「ウォーレン・バフェット」「」ジム・ロジャーズ」「クリストファー・ウッド」の3名がそれぞれの持論を展開していますが、あらためてウォーレン・バフェットの言葉の重みを感じます。
彼は今年の米フォーブス誌の長者番付でビル・ゲイツを抜いて世界一の富豪となった今でも、ネブラスカ州の片田舎で質素な家に住み、清貧な生活を送っています。
彼が経営する投資会社の「バークシャー・ハザウェイ」の1株当たりの純資産は、1965年に19ドルだったのが、今では7万8000ドルです。何と、約4000倍ですね。彼の投資哲学は、非常にシンプルで、

・事業内容が私に理解できること。
・短期的ではなく、長きに渡って成長が期待出来るビジネスであること。
・誠実で有能な経営者がいること。

というのが大前提の鉄則だそうです。
しかし、マネーゲーム的な短期投機の繰り返しを言下に否定してしまうと、技術指向のベンチャーが育つ余地はなくなるので、全てが納得という訳ではないですが、誠実で有能な経営者を見るというのは、(身につまされますが)納得できるところです。
面白いのは、「みんながやっているから」という理由では決して投資しないそうですが、その理由は、「他のみんながやっているという以外の理由が見つからない場合は、何かが間違っているからだ。」という確固たる信念を持っているところです。
また、彼ら3人が共通して言っている共通のキーワードは、「これからはアジアの時代」です。
ジム・ロジャーズなどは、大富豪であるにもかかわらず去年ニューヨークにある住居と米ドルを売り払い、シンガポールへ引越しましたが、そのときのコメントが、「21世紀は中国を中心としたアジアの時代になると確信している。アジアに住まいを移すということは、1800年に英国に渡る、あるいは1900年に米国に渡るに等しい、1世紀に渡る繁栄が見込める土地にたどり着いたということだ。」です。

日本は、激流のアジアの中でどういうポジションを目指すべきなのでしょうか?

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