2009年1月10日土曜日

いまさら聞けない「世の中」のしくみ (新書)

TV&新聞&ネットで目にする経済の疑問―いまさら聞けない「世の中」のしくみ (新書) 神樹 兵輔 (編集), 21世紀ビジョンの会 (編集)

「日本経済50の大疑問」と同じようなテーマなのですが、こちらの方がもう少し客観的にコンパクトなものでした。
これで面白かったのは、「貧困大国アメリカ 」のところです。
貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。
急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。

追いやられる人々や弱者を食いものにし一部の富者が潤ってゆくという世界構造の中で、それでもあきらめず、この流れに抵抗しようとする人々の「新しい戦略」とは何か。

日本でも非正規労働者が全労働者の3分の1を占めるまでになり,働いても働いても人間らしい暮らしができない人々が急増しています。
世界経済が失速し,企業の業績が急激に悪化し,非正規労働者の突然の解雇が連日マスコミで報道されています。
雇用,社会保険(雇用保険,健康保険,厚生年金,労災など),公的扶助という3つセーフティネットが機能していなければ厳しい世界になってきています。
ホントに難しい時代に入ってきました。