2008年11月3日月曜日

ぼくは猟師になった 千松 信也 (著)

NHKの読書評番組で推薦されていたので読んでみました。著者はまだ33歳と若い。
京都大学卒業後、アルバイト的に運送業に勤めながら、たまたまアルバイト先の職場で、わな猟を35年もやってきた先輩を知り、技術を学ぶ。
毎朝と夕に山に入り、仕掛けた自作の罠を点検。掛かった猪や鹿がいれば、パイプ棒で撃ち殺し、庭で解体・精肉し、友に肉料理をふるまう。余った肉は、保存のために燻製や、塩漬けや干肉、骨スープにして、無駄なく美味しく食べる。

本の内容としては、わなの作り方や仕掛け方、掛かったイノシシの殺し方、さばき方、食べ方を写真をふんだんに交えて紹介しています。
著者の生活は、京都の山に古い木造の民家を借りて、風呂もないような状態だったそうですが、、最近になって庭先に自作したとこのこと。
「地球環境にやさしい生活」とか「エコな生活」とか、ありがちなファッションとしての主張をするのではなく、純粋にそこに山があって動物が生きていて、猟師として動物を狩り、食料としてそれを食べることを自然な行為として(生活の一部の僕自然な営みとして)受け止めているところが面白かった。


こういう生き方もりっぱな生き方です。