2008年11月8日土曜日

悩む力 (集英社新書) 姜尚中 (著)

テレビ番組とかにもよく出演している東京大学大学院情報学環教授の姜尚中(カン サンジュン)さんの新刊です。
マックス・ウェーバーと夏目漱石をヒントに、様々なことに対して真剣に悩むことによって、真の強さを掴み取る生き方を提唱しています。
悩む対象としてのテーマが満載で、“「私」とは何者か”,“世の中すべて「金」なのか”,“何のために「働く」のか",“「変わらぬ愛」はあるか”・・・等々。

本書から少し抜粋すると、

「人は一人では生きられない」 自我を保持していくためには、他者とのつながりが必要である。
相互認証によってにしか、自我はありえない。 悩むことはいいことだ。
ただひたすら方程式を覚え、 悩むことを時間の無駄だと割り切り、 最短距離で社会のエリート階段を登り続けるだけの 生き方には、疑問を覚える。
例え苦しくても真面目に悩みぬき、仕事等を通して人とのコミュニケーションを持つこと、そこに生きる意味への意志が宿る。

・・・と言った感じなので、大体中身は想像できると思います。
個人的な感想としては、読み込めば深くて良い本なんだろうけど、少し団塊世代の思考テイストが強いような気がしました。