2008年6月13日金曜日

「竜馬がゆく」・・・NHKの大河ドラマ 篤姫が気になった。



「女の道は一本道。 さだめに背き、引き返すは恥でございます。」のフレーズで宮崎あおいが演じる篤姫を時どき見てます。

あの、幕末から明治にかけての時代背景が気になりだして、ずっと昔に読んだ一連の司馬遼太郎のシリーズ3部作を読み返しています。

「竜馬がゆく」(全6巻) : 幕末あたりの勤皇の志士たちの物語り
「翔ぶが如く」(全10巻): 幕末から戊辰戦争~明治中期にかけて
「坂の上の雲」(全10巻):明治中期から昭和初期だったかな?日清戦争、日露戦争あたり



今は、「竜馬がゆく」を読み終えて、「翔ぶが如く」の第2巻目です。

「竜馬がゆく」のストーリーは、江戸幕府の硬直した社会制度に対して、多くの若者が立ち上がり、やがては300年続いた江戸幕府を倒すまでの過程を描いた歴史小説です。
時代背景として、黒船の渡来など、もはや先進国世界の流れの中で政治も経済も立ち行かなくなっていたという歴史的な必然性があったとしても、この物語の主人公たちは、ほとんど20代の若者です。坂本竜馬や西郷隆盛といった志を持った若者たちが、お年寄りの殿様たちが支配する封建的な組織の中でどのようにして志を貫いていったのか?この原動力は、純真な志を貫こうとする若さとバイタリティー以外の何者でもないです。こういった純真な志を持てる幸せな(複雑な価値基準がない)時代だったのかもしれませんね。
「坂本竜馬」の魅力と、幕末に生きた武士たちの日本を想う気持ちは、私達の忘れている何かを奮い起こしてくれると想います。 日本人としての誇りをもちつつ、そして自分の信義を貫きながら生きる人。また、信義を貫くために死を選ぶ人。 さまざまな局面でさまざまな登場人物が、さまざまな人生を歩んでいきながらも、「日本を想う」という想いは敵味方に分かれても変わらないものでした。
日本人同士が「志は同じ」ながらも、敵味方に分かれて戦うことになってしまった幕末という時代の悲劇を、他の世界(欧米、他アジアなど)になかった歴史だったということとも照らし合わせて、私達が同じ血を受け継いでいるということを再認識すべきだと思いました。


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