2008年9月22日月曜日

リーマンショック・・・?

経済学部出身ではありながら、取り立てて経済のことを語るだけの知識のない僕にしても、やはりリーマンショックのインパクトは大きかったので僕自身のこんがらがった頭を整理してみました。

朝のニュース番組の『朝ズバッ!』でみのもんたが、「分からないですネ~。リーマン・ブラザーズは助けない、AIGは助ける」先日は、リーマン・ブラザーズを切り捨てた米政府を褒めていたみのもんたが今朝は盛んに首をかしげていた。

---- う~ん、確かになぜだ?

元宮城県知事の浅野史郎が、この疑問に答え、「影響の大きさですよ」と次のように解説した。「AIGは、サブ・プライムローン関連で経営難に陥っている金融機関への『保険』を引き受けている最後の砦。このAIG が倒産したら全世界的な大恐慌になる。その違いですよ」。
この『保険』とは、AIGが各金融機関と契約しているクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)。投資家が購入した金融商品が債務不履行になった場合に、元本を保証する金派生商品の一つ。AIGは、サブ・プライム関連の証券化商品の『保険』として力を入れ、CDS市場の大手になっている。そのAIGが破たんした場合は全世界の金融機関に致命的な打撃を与える恐れがあった。一方、証券会社であるリーマン・ブラザーズの影響は限定的と見たのだろう。 ---- 「大きすぎて、つぶせない」典型的ケースだそうです。

・・なるほど。

大手4社の1つだった山一証券廃業(1997年)の影響が一時的で、とっくに過去のものとなったしまった例を見たらそうかなあ?とは思うけど、それでも、リーマンブラザースは日本の証券会社最大手の野村證券の10倍近い規模があるじゃなかったっけ?

ただし、AIGの経営危機は、一時的に回避されたということであって、経営安泰ということでは決してないようで、その辺の事情を再び浅野氏が説明していた。

「FRBの貸し出しですから、2年以内に返済しなければいけない。2年間で、ショックが大きくならないように整理しなさいということで貸している。向こうの新聞は『安楽死』と言っていましたよ……」。
AIGは、日本でもアリコジャパンやAIGスター生命、AIGエジソン生命のほか、AIU保険、アメリカンホーム保険などの損保を展開していて、生保3社の保有契約件数は1000万件を超えるそうです。 ここ1、2年連日のようにテレビでCMを流し、電話による勧誘もものすごかった。この勧誘攻勢で保険契約した人は、しばらくAIGの動向から目が離せないんじゃないだろうか?

---- もう少し角度を変えると、もうちょっと違った見方もあるようです。

日経の記事によると、リーマンブラザーズの上位大口債権者 30 件中の 9 件までを日本の金融機関が占めていて、日本の金融機関によるリーマンブラザースへの融資総額は合計で 16 億 7000 万ドル ( 1700 億円 ) にものぼるそうです。それ以外のものも含めると 『 リーマンへの融資や関連デリバティブ(金融派生商品)取引、株・社債などへの投融資の総額は4400億円超。このうち担保や損失回避のためのヘッジ取引などで保全されていないのは2300億円以上に達する 』 との事で、リーマンブラザースの破綻によって日本の各企業が受けるダメージもかなりのものになる・・・、という事がわかります・・・。でも、額そのものは以外に大したことはなかって良かったですね。
ただ、したたかな米国政府は今回のツケを米国債というカタチにして日本に押し付けてくるというのが大方の予想だそうです。 昨日のサンデープロジェクトの中で、ほぼ全員のエコノミストが、今の日本は確実に下り坂にさしかかっていて、今年からの3年間は大きな景気後退!と断言していました。
しかしながら、日本という国の、国自体としての、国力というものにはまだ余裕がある事も事実なので、問題なのは、その下り坂にさしかかってはいるけれどもまだ余裕のある今この時にどういう選択をして一体どの方向に舵を切るか・・・、という判断をする事なのだそうです。

不気味なのは、AIGへの米政府救済措置表明でも、株価は結局1日しか持たなかった。なんだかロシアもおかしい・・・。

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