ストーリーは、旧ソ連で1980年代に起きた事件を素材にしています。その事件に対するソヴィエト当局の対応に抗議して、フィクションの形で取り上げたのが、この作品だとのことです。時代をスターリンの時代に変えたこともあり、社会性の高い、非常に優れた小説になっていることは認めます。
ただ個人的には、予想していたストーリー性というか、お馴染みの「不安、緊迫感が、心理サスペンスとして切々と迫ってきて・・・」というものだったのでそれ以上でも以下でもなかったと言うのが本音です。
ただ、そうは言いながらも上下巻をほぼ一気に読み終えてしまわせる力量があることは確かです。時間がある時の暇つぶしにはピッタリかも。